犬はスイカを食べても大丈夫！夏バテ対策にピッタリだけど老犬に与える時は注意 #44

2021/08/03（火）

暑さで食欲が落ちがちな夏、甘いスイカは喜んで食べてくれる子も多いですよね。
スイカは犬が食べても大丈夫です。
与え方や量を注意すれば、スイカは夏に体力が落ちがちな愛犬の元気を助ける強い味方となる食材といえます。
だたし、老犬の場合は与える際に注意が必要です。

この記事では、犬にとってのスイカの栄養効果と与える量の目安を解説。
また、老犬にスイカを与える時に気をつけなければいけないことも解説します。

スイカは天然のスポーツドリンク

実はスイカは90%が水分。
その上100gあたり37kcalと低カロリーです。
大量に摂取しなければ糖分を気にする必要はないため、あまり水を飲まない子の水分補給を助けてくれます。

糖分にプラスしてカリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラル分もたっぷり含んでいます。
つまりスイカは天然のスポーツドリンクのようなもの。

夏バテや熱中症の予防にスイカはピッタリのおすすめ食材というわけです。

スイカには犬の健康維持にピッタリの栄養素がたっぷり含まれています。

スイカのリコピンはなんとトマトの約1.5倍！
優れた抗酸化作用を持っているので、体内の酸化を予防し老化をゆるやかにします。

皮膚や粘膜を健康に保ちます。

利尿作用で体内の不要な塩分を排出してくれます。

スイカ特有のアミノ酸です。
血行を良くし、血管を若返らせる作用があります。

犬は人間と違い自分の体内でビタミンCを生成できます。
しかしシニアや病気の犬など、ビタミンCの生成機能が低下している犬もいます。
食材から補ってあげましょう。

健康な成犬の場合、体重3kgの小型犬で2cm角にカットしたスイカを2つ程度です。
目安量としては以下の表を参考にしてください。

シニア犬や子犬は、表の量より少なめにして様子を見ながら与えましょう。

スイカの赤い部分を与えます。
消化不良の原因になりやすいので種と皮は取り除いてあげましょう。

またごく少数ですがスイカにアレルギーがある子もいます。
はじめて与える時には、少量から与えて様子をみるようにしましょう。

スイカはほぼ水分でできているので、たくさん食べすぎると下痢してしまう子もいます。
愛犬の年齢やサイズ、健康状態に合わせて、あくまでもオヤツとして少量を与えるようにしましょう。

水分摂取量が少なくなりがちな老犬にとって、スイカはおいしく水分補給できる優秀な食材。
しかし一方、誤嚥しやすい食材のため与える際は注意が必要な食材でもあります。

水分量が多く、固形と水分が分離しやすい食材は噛んだ時に水分が一気にあふれて気管に入ったり、むせたりする危険があります。
老犬に与える時は、ごく小さく切って一口で食べられるサイズで与えましょう。

犬の健康の味方であるスイカ。
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村田幸音愛玩動物救命士・ペット災害危機管理士・犬の管理栄養士。犬・猫・うさぎ・ハムスター・亀・熱帯魚・インコ・ヒヨコを家族に育ち、現在は柴犬と暮らす愛犬家。趣味は犬連れ旅行と犬連れごはん。三度の飯と犬が好き。