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飼い猫にとって外は危険な世界です。なぜなら交通事故に遭う危険性が高く、食べ物にありつける保証もないからです。

飼い主にとって「万が一家から脱走してしまったら…。」と考えると、心配になりますよね。

しかし、飼い主の不安な気持ちと裏腹に、猫は好奇心旺盛で、外の世界に対して興味津々です。

 

飼い猫の脱走に関して、以下のような不安を抱えていませんか?

  • 飼い猫が脱走してしまったらどうやって探せばいいの?
  • そもそも戻ってくる可能性ってあるの?
  • 事前にできる対策とは?

 

そこで本記事では、飼い猫が脱走してしまったときにすべきことと、事前にできる対策を解説しています。

仮に飼い猫が脱走してしまったら、自然に戻ってくる可能性は低いでしょう。

しかし、飼い主の行動次第で見つかる可能性が向上します。

 

簡潔に解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

脱走しやすい猫の特徴

脱走しやすい猫には、以下の特徴があります。

  • 好奇心旺盛な猫
  • 知性の低い子猫
  • 発情期の猫
  • ストレスを抱えている猫

好奇心旺盛な猫

元来、猫は好奇心旺盛な生き物です。

その中でも、ずっと窓から外を見ているような人一倍好奇心の強い猫もいます。

特に野良猫から飼い猫になった猫は、その特色が強い傾向にあり、野良猫だった頃から時が経っても、未だに外の刺激を求める猫は少なくありません。

 

このことから好奇心旺盛な猫、特に野良猫だった猫は脱走に発展しやすいと言えます。

知性の低い子猫

知性の低い子猫も脱走しやすい特徴と言えます

赤ちゃん猫はまだ判断能力が低いどころか、外に出る身体能力もありません。

しかし、少し成長した子猫の時期がもっとも危険です。

 

生後3ヶ月頃から体は大きく成長していき、活発的に行動するようになります。

身体能力の向上に応じて知性も育っていきます。

しかし、経験が少ないことから、危険を察知する能力は低く、好奇心を優先した行動を取ります。

つまり、興味のある外の世界に誤って飛び出してしまう危険性があります。

 

そもそも子猫である期間は生後6ヶ月までと言われています。

しかし生後6ヶ月以降も安心できません。

なぜなら3歳までは「ジュニア(若年層)」の段階で、子猫同様に好奇心に起因する行動が活発であるためです。

 

経験が少なく知性の低い子猫やジュニア世代の猫は、脱走してしまう危険性があるので注意しておきましょう。
参考:ロイヤルカナン子猫が成猫になるまでの成長過程

発情期の猫

発情期の猫は、パートナーを求めて外に出る可能性があります。

去勢・避妊手術を終えている猫は問題ありませんが、去勢していない猫の場合、子孫を残すという本能からパートナーを求めにいきます。

家にパートナーに該当する猫がいない場合は、特に脱走に対する注意が必要です。

 

そもそも新たに子猫を出産させるつもりがなければ、早めに去勢・避妊手術を行いましょう。

手術は繁殖防止以外にも、ストレス軽減や病気予防などのメリットがあります。

ストレスを抱えている猫

ストレスを抱えている猫も脱走しやすい特徴の1つです。

例えば、引っ越しなどで大きく環境が変わることがストレスの原因になります。

「ここは自分の家ではない」と判断して、元いた場所に戻ろうとする可能性があり、その結果脱走につながります。

 

引っ越しの全てがストレスになるわけではありません。

しかし、飼い猫が新居に慣れるまで時間を要します。

なので飼い主は、意識的に家にいる時間を長くしたり、寄り添ってあげるようにしましょう。

 

このように飼い猫が、引っ越しなどから起因してストレスを感じていると、脱走する可能性が向上します。

飼い猫が脱走したときにすべき5つの手順

画像飼い猫が脱走したときは、以下の手順で捜索しましょう。

  1. 家を知らせてあげる
  2. 家の周辺(半径50~100以内)を中心に探す
  3. 保健所や動物病院、警察に連絡する
  4. ポスターを作成し、SNSや掲示板で呼びかける
  5. 慎重に捕獲する

家を知らせてあげる

まずは家を知らせてあげることが重要です。

なぜなら飼い猫が誤って脱走してしまった場合、家に戻ろうとしている可能性があるからです。

そのため、飼い猫が自分の家だとわかるように、普段食べていたペットフードや、寝ていた毛布などを家の出入り口に置いてあげましょう。

 

猫の嗅覚は人間の数十万倍とも言われており、食べ物などの匂いで家に辿り着ける可能性があります。

このことから飼い猫の脱走時にまずやるべきことは、飼い猫に自分の家を知らせる工夫をすることです。

家の周辺を中心に探す

脱走した猫は多くの場合、家から大きく離れることはありません。

そのため、家の周辺を中心に探しましょう。

なぜなら、飼い猫は外の世界を知りませんし、猫には本来縄張り意識があるからです。

 

避妊手術を終えているメスは家から半径50m以内、去勢手術をしたオスであれば100m以内を隈なく捜索します。

しかし、去勢・避妊手術を行っていない猫であれば、それ以上に捜索範囲を広げる必要があります。

その範囲は半径200~300m以内です。

保健所や動物病院、警察に連絡する

保健所や動物病院、警察に連絡します。

万が一保護された場合、発見者が保健所などに連絡してくれる可能性があるからです。

また、連絡しなければ保護されたとしても、どこの飼い猫か判断できずに収容されたままになってしまう危険性もあります。

 

これらのことから必ず保健所や動物病院、警察に連絡するようにしましょう。

ポスターを作成し、SNSや掲示板で呼びかける

ITが発展した昨今、SNSにおける情報のスピード性は非常に有益です。

TwitterやInstagramを活用して、飼い猫の特徴や脱走日時など、できるだけ詳しく情報を発信します。

また、迷子猫が掲載されている掲示板に投稿するのも、発見の可能性を広げる1つの手段です。

 

参考:ネコジルシ迷い猫掲示板

こちらの掲示板ではポスターのテンプレートも用意されており、簡単に愛猫のポスターを作成できます。

 

SNSや掲示板における情報発信により、愛猫が見つかる可能性が向上するので有効活用しましょう。

また、発見者が飼い猫の家や連絡先を知ることができれば、早急に連絡をくれる可能性があります。

万が一の脱走の危険に備えて、あらかじめ「迷子札」をつけておくことも効果的です。

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慎重に捕獲する

発見時に注意したいのが捕獲のやり方です。

脱走した猫は興奮状態にあり、飼い主が近寄っても警戒します。そのため、無理に捕獲しようとするのはNGです。

キャリーケースを用意した上で、冷静に呼びかけてあげたり、普段食べていたペットフードやおやつを差し出して、警戒を解くことが先決です。

 

捕獲を完了したら、健康状態に見えても動物病院へ連れていきましょう。

外の世界で病気や感染症にかかっている可能性があるからです。

猫を40年飼い続けている人が教える!探し方テクニック【6選】

脱走時の愛猫の探し方テクニックは、以下の通りです。

  • ポスターをポスティングする
  • コンビニ、動物病院にポスターを置いてもらう
  • 犬を散歩している人に聞き込む
  • 野良猫に餌を与えている人に聞き込む
  • 明け方や雨上がりに捜索する
  • 名前を小声で呼びながら捜索する

ポスターをポスティングする

脱走してもあまり遠くに行く可能性が低いことから、ご近所さんにポスティングさせてもらいましょう。

近くにいた場合、目撃情報などが入手できるかもしれません。

コンビニ、動物病院にポスターを置いてもらう

コンビニや動物病院も同様に、近くのお店や病院を回りましょう。

犬の散歩をしている人に聞き込む

犬の散歩している人は近所の地理に詳しく、普段から周回しているので、発見する可能性が高いと言えます。

散歩中に意識してもらうだけでも、発見する可能性が向上します。

野良猫に餌を与えている人に聞き込む

野良猫に餌を与えている人に聞き込むことも重要です。

猫好きである可能性が高いので、頼めば協力してくれるでしょう。

明け方や雨上がりに捜索する

猫が見つかりやすい時間帯は、明け方や雨上がりです。

 

夜行性である猫は、夜に活動しますが、明け方でも動いている可能性があります。

また、暗闇の夜とは異なり、視界が良好なので明け方の方が発見しやすくなります。

雨上がりも同様に、雨で動けなかった分、雨が上がると活動を再開するため見つかりやすいと言えます。

名前を小声で呼びながら捜索する

脱走した猫は不安や恐怖心から大きく鳴くのではなく、小さく鳴くことがあります。

そのため、その小さな鳴き声を聞き逃さないように、名前を小さく呼びながら捜索しましょう。

 

反対に猫は人間と異なり、聴覚が優れているため小さな声でも聞き取れます。

つまり、近くにいれば小声で呼んでも、愛猫が聞き逃す心配はありません。

飼い猫が脱走しないための3つの対策

飼い猫が脱走してしまった場合に取るべき行動を解説してきましたが、そもそも脱走しないように事前に対策しておくことが重要です。

脱走は主に玄関、窓、ベランダの3つのルートから行われます。

そのため、具体的な対策は以下の3つです。

  • 玄関に柵を設置する
  • 窓の網戸をロックする
  • ベランダの隙間をなくす

玄関に柵を設置する

対策の1つ目は、玄関に柵を設置することです。

飼い主が帰宅した際に、扉から飼い猫は飛び出す危険があります。

それを防ぐための対策が柵です。

 

玄関が狭く、柵を置けないという家では、扉の開閉に対して特に注意する必要があります。

また、玄関に柵が置けない場合、玄関につながる通路に柵を設置するのも有効な手段です。

玄関から飛び出すルートを防ぐために、柵の活用は有効です。

窓の網戸をロックする

自ら窓を開ける猫は少ないですが、軽量の網戸であれば、自力で開けられる猫は多いでしょう。

そのため窓の網戸をロックする必要があります。

網戸は、網戸ストッパーやつっぱり棒で固定できます。

 

猫は自分の頭が入るくらいのスペースがあれば、自在に出入りできるので少しの隙間も油断できません。

ベランダの隙間をなくす

網戸と同様に、ベランダの小さな隙間にも注意が必要です。

 

そもそも多くのベランダは、風通しなどを考慮して、隙間を残すように設計されています。

しかし、猫にとってはその隙間さえあれば、脱走できてしまいます。

そのため、すだれなどでベランダの隙間を防ぐ、もしくはベランダに出さないように工夫することが重要です。

 

脱走ルートの1つであるベランダを防ぐことで、外に出る可能性を軽減できます。

飼い猫のためにも事前に脱走対策しておこう!

脱走してしまったら最悪の場合、飼い猫は家に戻れず、二度と会えなくなるかもしれません。

 

また、家で飼われている猫は家の環境に慣れており、危険察知能力や獲物捕獲能力が低下しています。

そのため、いきなり外の世界で生活していくのは困難と言えます。

つまり、脱走は身の危険も多分に秘めているということです。

 

このような状況にならないためにも、事前に対策を練っておきましょう。

万が一脱走してしまった場合は、本記事で解説した手順で捜索してみてください。

案外家の近くに身を潜めていたり、保健所で保護されているかもしれません。

 

関連記事:野良猫を保護したときはどうすればいい?3つのすべきことと5つの注意点

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このような場合、愛猫が興味を示す「遊び道具」や、心地の良い「つめとぎ器」、万が一外に出てしまったときに備える「迷子札」などが有効です。

 

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天パ猫をこよなく愛するWebライター。現在飼っている猫の数は7匹。幼少期より猫を飼い続けているため、メジャーなことからニッチな情報まで熟知しています。読者にとって有益かつ読みやすい文章を心がけて執筆しております。ご依頼はTwitter(@tenpa_freedom)のDMまでお願いいたします。

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