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年末年始は、普段と違った特別な食事をする機会が多いですよね。
せっかくのご馳走「大切な家族でもある愛犬にもおすそわけしてあげたい」と思う飼い主さんも多いのでは?
でもちょっと待って。その食材は、犬が食べても大丈夫なものですか?
年末年始の食卓にあがる食材、犬にとってどれが安全でどれが危険なのでしょう。
愛犬と楽しく安全な年末年始が過ごせるように、犬の管理栄養士が解説します!
年越しそば
大晦日に「そばのように細く長く生きられるよう」と長寿を願っていただく年越しそば。
愛犬にも長生きしてほしいという願いを込めて、いっしょに食べたいと思う飼い主さんもいるでしょう。
そばは犬に与えても大丈夫な食材です!
ただし茹でた状態で味付はせずに与えてください。
そばつゆはNGですが、もっとも注意したいのが薬味です。
一般的に薬味には、ねぎやわさびなど犬にとって危険な食材が使われます。
また、アレルギーをもつ犬もいるので、はじめて与えるときはごく少量にしてくださいね。
お雑煮(お餅)
人間用の雑煮は味も塩分も濃いため、犬には不向きです。
お餅の成分自体は犬が食べても問題のない食材ですが、もしも与えるときには細心の注意が必要です。
なぜなら犬は、人間のように食材を咀嚼して食べません。
犬の修正として食材を丸呑みしてしまうので、お餅は人間と同じく喉につまらせてしまう可能性があります。
お正月気分を一緒に味わいたいという場合には、お餅ではなくお芋や大根を使っておもち風にしたものを与える方法がもっとも安心です。
じゃがいもでつくるワンコもち
【材料】
じゃがいも
片栗粉(適量)
1.じゃがいもは皮を剥き、あとでマッシュしやすいサイズにカットします
2.耐熱皿にカットしたじゃがいもをいれ、ラップをかけて電子レンジで加熱します
※500Wで2~4分程度(様子をみて取り出してください)
3.じゃがいもを熱いうちにマッシュします
4.マッシュしたじゃがいもに片栗粉を加え、粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜ合わせましょう
※片栗粉の量はじゃがいも1個に対して大さじ1程度。固さをみながら調整してください
5.好みの形に成形します。肉球にしてもかわいいですよ!
6.薄くオリーブオイルを敷いたフライパンで焼きます
※丸のみしてしまう犬には、小さめの大きさでつくるか、与える時に小さく切ってあげましょう。
エビの塩焼き
おせちの中でも、ひときわ存在感を放つエビの塩焼き。
「特別な日だし少しだけなら」と思うかもしれませんが、犬にとっては避けたほうがよいでしょう。
エビの成分自体は、加熱してあれば犬には問題ないとされています。
しかし、おせちに入っているものは日持ちするように塩をたっぷり使っているので塩分が多く、殻つきのため誤飲の心配もあります。
もしも一緒に食べたいと思う場合は、犬用に別に購入したエビを味付けなしで茹でたものを与えるといいですね。
よく犬はエビを食べてはいけないという記述がありますが、これは生のエビのこと。
生のエビには、チアミナーゼという酵素が含まれています。
犬にとって欠かせないビタミンB1を分解してしまうため、チアミン欠乏症を引き起こす可能性があるとされているのです。
しかしチアミナーゼは熱に弱いため、茹でたり焼いたりすると消えてしまうので安心してください。
おせち
人間用のおせちは、食材に問題がなくても味付けが濃く、塩分も多くつくられています。
基本的に犬に与えてはいけないと考えてください。
犬にもおせちを与えたいと考えている飼い主さんは、犬用につくられたおせちを購入しましょう。
または犬が食べても問題がない食材を、味つけなしで調理して与えるようにしてくださいね。
お酒
犬には絶対に与えてはいけないものの一つがお酒です。
犬は人間と異なり、アルコールを分解する酵素をもっていません。
そのためごく少量でも、犬にとっては大変危険です。
最悪の場合は命を落とす危険もあります。
万が一こぼしたお酒を舐めたり飲んだりした場合は、すぐに動物病院へ連絡して指示を仰ぎましょう。
また、感染症対策で持ち歩くことの多くなったアルコール入りのウェットティッシュも、犬にとって危険です。
ティッシュをいたずらして遊ぶ犬も多いですが、アルコール入りのものは犬が届かない場所におきましょう。
甘酒
甘酒は酒麹からつくられるアルコール入りのものと、米麹からつくられるノンアルコールのものがあります。
犬は米麹からつくられたノンアルコールの甘酒ならば、飲んでも大丈夫です!
必須アミノ酸がすべて含まれているうえに酵素もたっぷり。
ミネラルやビタミンB群も豊富な甘酒は、むしろ犬にはおすすめな食材といえます。
お菓子
お正月はケーキやお菓子など、普段よりも食べる機会が多いでしょう。
お菓子は犬にとって危険な材料が使われていることも多いので、気をつけてください。
とくに
- チョコレート
- キシリトール
は犬にとって食べると命にかかわる危険がある食べ物です。
お正月は来客も多く、犬に危険な食べものがなにか知らない人もいます。
遊びに来ていた子どもが、飼い主さんが目を離しているときに犬に菓子をあたえ、中毒症状を引き起こした事例もあります。
来客には、はじめに犬へ食べものを与えないように説明しておきましょう。
年末年始に開いている動物病院を確認しておく
もしも犬が危険な食材を食べてしまった場合は、素人判断はせずに必ず獣医で診察してもらいましょう。
状況によっては、命にかかわることもあります。
また、年末年始はいつもの生活と違うことも多く、ストレスから体調を崩す犬もいます。
年末年始は通常時と診察状況が大きく異なるため、事前にチェックしておきましょう。
かかりつけの動物病院の休診日や診察時間はもちろん、周辺の動物病院の情報も整理しておいてください。
いざという時に慌てないように紙やボードなどに書き、目に入るところに貼っておくと安心です。
誤飲や事故に注意し、楽しい年末年始を!
飼い主さんといっしょの時間が増える年末年始は、犬にとっても楽しい時間です。
いつも以上に犬の体調に気をつけ、楽しい年末年始をお過ごしくださいね。
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