犬の体の約60〜70％を占めている水分。
健康のためにはこの水分量をしっかりと維持することが大切です。
けれども愛犬が水を飲みたがらなくて困っている飼い主さんもいるのでは？

• 水を飲まないとどうなるの？
• 1日にどれくらいの量を飲めば大丈夫なの？
• 水を飲まないのは病気のサイン？
• 水を飲ませる方法が知りたい

そんな疑問をもつ飼い主さんは、まずは水を飲みたがらない原因を見つけてあげましょう。

犬が水を飲んでくれない・その理由は？

充分な量の水分を摂取している

ウェットフードや手作りごはんはドライフードに比べて水分量が多く入っています。
そのため通常の食事だけで必要な水分量を満たしている可能性も。

季節や気温の変化

人間もそうですが冬場は代謝が落ちて喉が乾きにくくなります。
季節による多少の変化ならば心配はないでしょう。
また環境の変化やストレスで水を飲まなくなる子もいます。
愛犬の心の状況もよくみてあげましょう。

体の部位の痛み

怪我や病気などで痛みがあって水を飲まないことがあります。
たとえば口内に炎症や腫瘍がある、歯周病が悪化しているなどが考えられます。
また外傷やヘルニアなどが原因で水を飲む体勢になるのがツライのかもしれません。

フードボウルが低い位置にあると下を向いて水を飲む体勢になります。
前のめりで前足を踏ん張った状態になるので痛みがあると水を飲みたがらなくなります。
犬が無理なく飲める高さと角度のウォーターボウルを用意してあげましょう。

水が飲みやすくなる！コンフォートクリアフードボウル

快適な高さと優しい傾斜で犬の体の負担を軽減したフードボウル。
水が飲みやすい環境を整えて水分摂取量を増やしましょう。

犬が1日に必要な水分量の目安は？

体重1kgに対して50～70mlが目安と言われています。
つまり体重が5kgならば250〜300mlです。
運動量や気温で水を飲む量は増減します。
あくまでも数値は目安として覚えておいてください。

水を飲まないとどうなるの？

脱水症状の心配だけでなく、水を飲まないと他にも体へ影響が出る可能性もあります。

• 栄養素や酸素が体内でスムーズに循環できなくなる
• 排尿回数が減り尿の濃度が濃くなるため、尿路結石などの病気のリスクが高まる
• 腎臓に負担がかかる・内臓機能が弱まる
• 骨の代謝や造血に影響がでて老化が早まる

水を飲まない犬のために・水分を取る方法

適性に水分を摂るのは生命維持や健康のために必要不可欠です。
しっかり水分が摂れるように工夫してあげましょう。

ウェットフードをあげる・ドライフードをふやかす

水分量が10％程度のドライフードに比べウェットフードの水分量は75％以上のものがほとんど。
水を飲みたがらない子はウェットフードにすると水分補給ができます。
またドライフードをぬるま湯や肉の煮汁でふやかすのもオススメです。
これは食欲の無い子にも効果的です。

犬用のゼリーをあげる

犬用のチュールや犬用の経口ゼリーもオヤツ感覚で水分補給ができます。
水が不足しがちな災害時にも使えるので常備しておくと安心です。

水分の多い野菜や果物をあげる

きゅうりやトマトなどの水分の多い野菜なら栄養もとれて一石二鳥です。
特に夏のスイカは脱水対策にも最適です。

スイカのパワーは
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水以外の水分をあげる

お肉を茹でた汁、鰹節や煮干しでとった出し汁などを冷ましてあげましょう。
またヤギミルクやヨーグルトをお水に少量とかしてあげても味が変わって飲む子もいます。

いつまでも元気でいるために・飲む水の量をチェクしよう

必要な水分量は、年齢や運動量によって個体差があります。
大切なのは愛犬が普段飲む水分量を把握しておくこと。
変化に気がつくことで健康状態の把握や病気の早期発見につながります。
いつまでも元気で一緒に過ごすために、愛犬が飲む水の量をチェックする習慣をつけるといいですね。

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村田 幸音愛玩動物救命士・ペット災害危機管理士・犬の管理栄養士。犬・猫・うさぎ・ハムスター・亀・熱帯魚・インコ・ヒヨコを家族に育ち、現在は柴犬と暮らす愛犬家。趣味は犬連れ旅行と犬連れごはん。三度の飯と犬が好き。

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