「愛犬の目が濁ってきた気がする」
「目やにや涙やけが急に増えた」
「ボールやおもちゃを見失うことが増えた」
「最近、よくものにぶつかっている」

愛犬にこんな症状が見られたら、白内障の初期症状かもしれません。この記事では、犬の白内障の原因や症状、初期症状のチェック方法、進行をおくらせるために飼い主さんができることを解説します。白内障予防におすすめのアイテムの紹介もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。

若くても発症する犬の白内障

犬の白内障とは、本来は透明であるはずの水晶体の一部が白く濁り、視力が失わてゆく病気です。人間の白内障の原因の多くは加齢によるものですが、犬の白内障は年齢に関わらず発症します。白内障は進行性の病気のため、早期発見、早期治療がなにより大切です。

白内障による日常生活への影響

白内障になると視力が低下していくため、遊びや散歩、食事などの日常生活がしづらくなります。歩き慣れた道で物にぶつかったり、食事を上手に取れなくなったりすることもあるでしょう。また、よく見えないという不安から、ストレスが溜まったり落ち着きのない行動をとったりする犬もいます。

犬の白内障の原因

• 加齢
• 遺伝的要因
• 外傷
• 病気
• 環境

●加齢

人間と同じく、加齢が白内障の原因となることがあります。ただし、人間と比べて若年齢（6歳未満）での発症例も多いので、若いうちから気をつけてあげましょう。

●遺伝的要因

親犬が白内障にかかっている場合、発症リスクが高まります。遺伝性白内障というもので、年齢問わず注意が必要です。すべての犬種に起こりえますが、とくに柴犬、トイプードル、チワワ、ジャックラッセルに多く見られるという説もあります。気になる症状があったら、すぐに獣医師さんに相談してください。

●外傷

なにかにぶつかったりなどして瞳を傷つけたのをきっかけに、白内障が引き起こされることもあります。

●病気

糖尿病やアトピー性皮膚炎など、病気が原因で白内障になる場合があります。

●環境

紫外線など、周囲の環境が白内障の原因となることがあります。

紫外線も白内障の原因

紫外線が過剰に眼に当たると水晶体の細胞に損傷を与えてしまい、白内障を引き起こす可能性があります。一般的には、長期間にわたり紫外線を浴び続けると白内障の発症リスクが高まっていくと考えられています。犬の瞳に直接紫外線があたらないように気をつけてあげましょう。

犬のための紫外線対策

• ゴーグル・サングラスの着用
• 日かげを選んで歩く
• 窓に紫外線カットフィルムを貼る
• 帽子などのアイテムを使う
• 紫外線の強い時期・時間帯は外出を控える

白内障予防には、紫外線から保護することが重要な意味を持ちます。若い犬は水晶体が発達途上にあり、短頭種の犬は眼球が浅いため、紫外線の影響を受けやすくなっています。紫外線対策をして、愛犬を白内障から守りましょう。

白内障の予防には、紫外線の強い時期や時間帯の散歩を避け、日差しが強い日には日かげを歩くなどの対策が有効です。また、室内でもケージやベッドなど愛犬の過ごす場所が窓の近くの場合は、紫外線カットフィルムを貼ってあげましょう。

外出時に、ゴーグルやサングラス、つばのある帽子などを活用するのも良いでしょう。とくに、日差しの強い日や、紫外線の反射の影響が強い雪の上などを歩く時には、取り入れたいアイテムです。

MOSCAPE(モスケイプ)防蚊シールドハット

ストレスなくピッタリフィットするための工夫がいっぱいの愛犬用帽子です。防蚊・防虫加工なので、これからの季節のおでかけにもぴったり。頭の後ろと首元のストッパーで愛犬の頭に合わせて調整できるため脱げにくく、紫外線から愛犬の瞳を守ります。

iDog MOSCAPE 防蚊シールドハット アイドッグ-犬猫ペット用品通販 IDOG&ICAT|ペット 犬 アクセサリー

犬の服iDogのキュートなアクセサリー、iDog MOSCAPE 防蚊シールドハット アイドッグ。簡単におしゃれができる犬用アクセサリーです。iDog&iCatはペットとの快適な生活をサポートします。

うちの子、白内障かもと思ったら

白内障のチェック方法

• 最近よくぶつかるようになった
• ボールやおもちゃを見失うことが増えた
• 散歩中につまずくことが増えた
• 歩くのを嫌がるようになった
• 強い光を嫌がるようになった
• なんとなく目が白く濁っているように見える

白内障は進行性の病気です。初期段階では目の奥が少し霞んで見えるくらいで、犬自身もとくに不自由を感じていないため外から見ても気づきにくいと言われています。

白内障に気づかず進行してしまうと、次第に視力が低下していきます。ものにぶつかる、歩きたがらないなどの変化が現れた場合、白内障の可能性があります。犬の瞳をチェックして水晶体に濁りがないかチェックしてあげてください。日常的にアイコンタクトの習慣をつけておき、瞳の様子を確認するようにすると早期発見につながります。

さらに進行すると、はっきりとわかるくらい水晶体が白濁してきます。完全に白内障が進行すると、水晶体が真っ白に濁ってしまうため光がほとんど通らなくなり失明してしまいます。白内障の末期になると、瞳の濁りがなくなり透明に戻ったように見えることがあります。一見、治ったように見えるため安心してしまう飼い主さんがいますが、これは水晶体が溶け出している状態です。一刻も早く動物病院を受診してください。

白内障そのものは痛みはありませんが、進行すると痛みをともなう合併症（ぶどう膜炎、緑内障など）を併発してしまうケースもあります。白内障は、早期発見、早期治療が大切です。少しでも様子がおかしいと感じたら、すみやかに動物病院を受診しましょう。

白内障の治療方法

残念ながら白内障を完全に治す治療はまだ見つかっていません。けれども、進行を遅らせる治療により失明を防ぐことはできます。治療内容は、白内障の原因と進行段階によりますが、いずれの場合も自己判断せず獣医師と相談しながら進めてください。

白内障の原因が病気・疾患の場合は、その病気の治療をすることが白内障治療にも有効です。例えば糖尿病が原因であれば血糖コントロールを、眼内炎などの感染症が原因なら抗生物質治療を行います。白内障の根本原因に対処することで、進行を食い止められる可能性があるでしょう。

白内障が比較的初期段階の場合、点眼薬やサプリメントを使って白内障の進行を遅らせる方法がとられます。点眼薬は白内障が進行してしまうと効果を発揮しにくくなるため、早期発見・早期治療が大切です。

白内障になってしまったら

もし愛犬が白内障と診断されたら、飼い主さんはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。もし白内障が進行していても、適切な対策をすれば犬の生活の質を維持できます。視力が落ちた犬でも暮らしやすいように環境を整えてあげましょう。

●部屋のレイアウトを変えない

白内障になると、視界が悪くなり家具にぶつかったりする心配があります。犬は家の中のレイアウトを記憶しているので、できるだけ家具の位置を変えないようにしましょう。ぶつかると危ないと感じる家具にガードをつけたり、つまずきそうな床のくぼみ埋めたり、動線にある小物を片付けて歩きやすくしたりしてあげてください。

●散歩は続ける

見えなくて危ないからと散歩をやめてしまうと、運動不足になったり社会性がなくなったりしてしまいます。愛犬が安心して歩けるように側道を避けたり障害物のない道を選んだりして、散歩に連れていってあげましょう。ただし、交通量の多い場所や段差の多い場所など、見えないと危険な場所は抱っこしたりカートで移動し、公園など障害物のない安全な場所で自由に歩かせてあげてください。

●瞳に良いサプリメントを服用する

白内障の初期では、瞳ケアを目的にした犬用のサプリメントを摂るのも有効です。天然のサングラスと呼ばれるルテインや、光のダメージから守るアントシアニンなど、瞳サポート効果のある成分を無理なく摂取できます。

●紫外線や強い光を避ける

愛犬の瞳を守るためにも、紫外線の強い時や場所、ライトなどの強い光がある場所は避けましょう。お天気の良い日は、つばのある帽子などをつけるのも紫外線対策として有効です。

iDog AQUA HOLD ひんやりアクティブハット

水に濡らすことで水冷効果を発揮するひんやりアイテムです。耳元はゴムとストッパー付きなので、抜けにくくできるように長さの調節ができます。
直接紫外線を浴びるのを防ぎ、大切な愛犬の瞳を守ります。

iDog AQUA HOLD ひんやりアクティブハット- IDOG&ICAT|ひんやり・水冷空冷

iDog AQUA HOLD ひんやりアクティブハットは水で濡らして絞るだけで首元を冷やしてくれる、水冷＆空冷効果のダブルクーリングのハットです。メーカー直販の高品質なひんやりシュシュを是非お試しください。

早期発見と予防が大切

犬の白内障は、早期発見と早期治療が大切です。初期症状はわかりにくいと言われていますが、日頃から注意深く観察し、少しでも違和感がある場合にはすみやかに獣医師に相談するようにしましょう。定期的な眼科検診を受けると安心です。

犬との暮らしをもっと豊かに・大切な家族に選ぶなら…IDOG＆ICAT

「IDOG&ICAT」は創業33年の縫製工場を母体とするペットグッズメーカーです。

ペットの骨格を熟慮した立体パターンを元に、「イヌゴノミクス」を合言葉に、身体に沿う・負担が少ない・快適な商品を目指して改善を続けています。
縫製工場を母体ならではの「ものづくり」の精神、積み重ねた知識とノウハウを活かした商品をぜひお試しください。

仔犬期からシニア期まで安心してご利用いただける商品を。

IDOG＆ICATは健康寿命20年を本気で支えるペットグッズメーカーとして、真摯に誠実に、皆様のそばに寄り添い続けます。

愛犬の着心地を最優先に/idogのこだわり

idogでは、お客様からのご意見を元に常に改善を続け、社犬やモデル犬と一緒によりよいパターンを研究開発しています。
愛犬が負担なくのびのびと過ごせるidog独自の立体パターン、是非お試しください。

↓「IDOG&ICAT」こだわりの商品はこちらから

■こちらの記事もおすすめです

がんや白内障のリスクも？犬の紫外線対策が必要な理由とおすすめ対策グッズ 

村田 幸音愛玩動物救命士・ペット災害危機管理士・犬の管理栄養士。犬・猫・うさぎ・ハムスター・亀・熱帯魚・インコ・ヒヨコを家族に育ち、現在は柴犬と暮らす愛犬家。趣味は犬連れ旅行と犬連れごはん。三度の飯と犬が好き。

関連する記事

散歩やアウトドアで要注意！犬にとって危険な秋の植物と花を写真付きで解説 長袖やつなぎタイプの犬服にはメリットがいっぱい！シーン別のおすすめドッグウェアの紹介も コーギーの暑さ対策にサマーカットは有効？夏の抜け毛はクール服で乗り切る #174 シーズーの熱中症＆皮膚トラブル対策・サマーカットと機能服で高温多湿の夏から守ろう #185 暑さに弱いフレンチブルドッグの熱中症対策・ひんやり犬服でクールに夏から守りぬく！ #172 ミニチュア・ピンシャーの熱中症対策とクール服の選び方・エアコンによる寒暖差にも注意！ #179 トイプードルのサマーカット注意点と熱中症対策・夏にオススメのかわいい犬服も！ #181 犬がため息をつくのはなぜ？不満・満足・病気のサイン理由を見分けるサインはこれ