猫のための防災準備チェックつき|愛猫を守るために準備すべきアイテム10選

目次
災害時、大切な家族の一員である愛猫を守るために大切な防災用品。必要なものをチェックはしたけれど、どのような場面で使うのか、どれぐらいの量必要なのか、具体的にイメージできない飼い主さんもいるかもしれません。ペット災害危機管理士が、準備しておきたいアイテムを使用上の注意点や備蓄量などと共に解説します。
愛猫を守るために必要な防災アイテム10選
災害時、避難所に行くにしても自宅や車内で避難生活をするにしても、通常とは異なる環境で暮らすため用意しておくべきアイテムがあります。災害時は想定外のことが多いため、事前にできる用意はしっかり準備しておきましょう。
⚫️災害時に必要なアイテム
- 移動用キャリーバッグ
- フード・水・おやつ
- 食器
- ハーネス・リード
- トイレ・消臭アイテム
- ケージ
- 迷子札・首輪
- ケア用品
- おもちゃ
- 常備薬・サプリ
ひとつずつ解説します。
移動用キャリーバッグの用意
自宅や車中泊での避難を想定している人でも、被災状況によっては避難所へ行く可能性はゼロではありません。脱走防止のためにも、避難所への移動はキャリーバッグに入れて行いましょう。
キャリーバックに入り慣れていな猫はバッグから出ようとして暴れたり、バッグを壊してしまったりする場合があります。被災時は猫にとって、とてもストレスフルな状態です。安心して避難するためにも、普段から練習してキャリバッグに入り慣れておくことが大切です。
IDOG&ICAT WALKA HOLIC セミハードボトム トートキャリーバッグ
天面はファスナーで開閉できる通気性抜群のメッシューカバーを使用しているので、飼い主さんの姿が見えないと不安がる子も落ち着いて避難できます。バッグ内側には飛び出し防止リードも付いているので、いざという時も安心です。
猫用防災バッグの準備・必要なアイテム
猫は繊細な動物のため、災害時は大きなストレスがかかり神経質になっています。通常とは違う避難生活でも、できる範囲で「普段と同じ」ものを用意して不安を少なくしてあげましょう。
とはいえ、避難時は愛猫の入ったキャリーバッグと人間用の避難用品も持って移動します。不安になってつい猫用の防災用品をあれこれ用意してしまうかもしれませんが、実際に持って歩ける量にすることが大切です。最低限必要なアイテムを見極めて猫用の防災バッグを準備しましょう。
フード・水・食器
猫用防災バッグの中に最優先で入れて欲しいのがフードです。これまでの事例を見ても、ペット用の配給は人間用の物資よりも遅くなる傾向があります。最低でも3日〜1週間分は用意しておくと安心です。アレルギー食や療養食の猫は、手に入るまでにかなり時間がかかる可能性が大きいので、多めに準備しておくとよいでしょう。
災害発生直後から支援物資が届くまでの間は、水が不足する可能性があります。猫用の分水を用意する他、水分の多いウェットフードやゼリー状のおやつなどは水分補給になるのでおすすめです。
食器は破損を防ぐため、陶器以外のものを選びましょう。軽量なものや折りたためるタイプがおすすめです。水が少なく食器が洗えない場合、ウェットティッシュなどで拭き取ってつかうと思いますが、アルコール分が入っていないものを使用してくださいね。
人間のライフハックでラップをお皿に敷いて使うと洗わずにすむ方法がありますが、猫は誤飲のリスクがあるためこの方法はおすすめできません。使い捨ての紙皿などを利用するとよいでしょう。
ハーネス&リード
慣れない避難生活で逃げ出してしまわないように、常にハーネスを装着しておくと安心です。 猫は生活環境の変化に弱く、食事をしなくなり数日で一気に痩せてしまうという事例が多くあります。 サイズ調整のできるものを用意してあげましょう。
避難所での生活や車中泊を続けていると、筋力が落ちてしまったり動けないストレスで体調を崩したりします。脱走防止だけでなく、ハーネスをつけて散歩するなど、体を動かす機会をつくってあげてくださいね。
同じハーネスでも犬用のものでは体から抜けてしまいます。必ず、猫用のハーネスを使用してください。普段つけ慣れていないと、ハーネスを装着することが大きなストレスとなってしまいます。日常の中でハーネスを装着する練習をしておきましょう。
iCat 猫用コンフォートハーネス
体をしっかりと包み込む猫の骨格と動作を考えてつくられたリードつきの猫用ハーネスです。リード部分に回転カンを付け、絡まりを防いで愛猫の動きをスムーズにサポート、裏地のクッションメッシュが衝撃を面で吸収してくれます。アジャスターでサイズ調整ができるので、災害時にも安心です。
トイレ(猫砂)・消臭グッズ
避難所でも安心して排泄できるように、猫砂の準備をしておきましょう。普段から少し多めに購入しておき、使ったら使った分だけ新しく買い足すロートングストック方式がおすすめです。排泄物や固めた砂を捨てるため、ビニール袋や消臭グッズの備えも忘れずに。
避難時は、猫用トイレはかさばって持ち歩きにくい場合が多いと思います。徒歩での避難の場合は身軽に行動できるよう無理して持ち出さず、後から戻って運ぶなどの対応が安全な避難のためにも有効です。
状況的に、取りに戻れない場合を考えて、トイレ代わりの折りたたみ式の浅型収納BOXを避難バッグに入れておくのもおすすめです。現地にある段ボール+ビニール袋などの簡易的なもので代用できます。車での避難など荷物が多くても大丈夫な時は、折りたたみタイプのトイレを積んでおくと安心です。
投薬中の薬・ペットの健康情報
投薬中の薬がある猫は、獣医師さんと相談して常に少し余分に用意しておくと安心です。状況によっては、一時的に飼い主さんと離れて暮らさなくてはならない可能性もあります。アレルギーの有無やかかりつけの動物病院の情報などを書いたメモを用意しておくとよいでしょう。ペット保険の保険証も携帯しておきましょう。
ケージ
避難所ではペットをケージ内で飼育するルールになっている場所も多くあります。猫用のケージを用意しておきましょう。使わない時は折りたたんでおけるタイプなら、避難バッグに入れておけるので便利です。
迷子対策
災害時にパニックを起こして迷子になってしまう猫もいます。飼い主さんとペットが離れ離れになってしまった時のために、マイクロチップを入れておくことが大切です。
ただし災害後の混乱した状況では、マイクロチップを確認する環境を整えるまでに時間がかかります。そんな時に活躍するのが迷子札です。保護した人が直接飼い主さんと連絡がとれるので、愛猫との再会が早まる可能性があります。
迷子札・首輪
万が一、飼い主さんと離れてしまった時のために、常に首輪と迷子札をつけておくようにします。普段つけ慣れていないと、首輪をつけるだけでもストレスがかかってしまいます。日常からつける習慣をつけてあげましょう。
IDOG&ICAT ネームタグ
絵柄の中に名前や電話番号などを 入れて、オリジナルの1枚をお作りします。金具は取り外し可能、組合せにより長さを調整できます。猫ちゃんは二重カンのみで使用するのがおすすめです。
iCat カジュアルカラー
ベルト芯を省いているので柔らかく、重量は7g前後と軽量な猫ちゃん用の安心な首輪です。アジャスターをスライドしてサイズが調整できるので、愛猫にぴったりのサイズにできますよ。首輪が初めての子や、首輪を気にしてしまう子におすすめです。
プリントアウトした写真
愛猫の写真がスマートフォンの中にたくさん入っている飼い主さんは多いと思いますが、災害時はデジタルの写真だけでは迷子の捜索がスムーズにいかない可能性もあります。プリントアウトした写真も用意しておくと安心です。
用意しておくと便利なアイテム
洗濯ネット
動物病院に行く時に、洗濯ネットを使っている飼い主さんも多いですよね。猫がすっぽりと入る少し大きめサイズの洗濯ネットがあると、興奮したり怯えたりしている猫を落ち着かせたい時に使えます。目が荒いものを選んでくださいね。
おもちゃ
ストレスや運動不足解消のため、お気に入りのおもちゃがあるとよいでしょう。避難所で遊ばせる場合は音の出ないタイプなど、状況に応じておもちゃを選びましょう。
ケア用品
猫用のシャンプータオルや水を使わない猫用のシャンプーがあると、汚れやニオイを落とせるので清潔に過ごせます。日常のささいな汚れなら、ウェットシートで拭くだけでOK。アルコール不使用のタイプなら、飼い主さんと愛猫で共有して使えます。トイレのケア用に消臭スプレーもあるとよいでしょう。
地域の避難条件確認
ペットの避難への対応は各自治体によって異なります。ペットの受入れを行っていない避難所もあるため事前に必ず確認しておきましょう。
愛猫と一緒の避難は警戒レベル3を目安に
愛猫と一緒の避難は、予想していないトラブルも多く、飼い主だけで避難する時と比べると時間がかかることが想定されます。早めの避難を意識し、警戒レベル4(危険な場所から全員避難)ではなく、遅くても「避難に時間を要する人(高齢者など)は避難」とされる警戒レベル3までには一緒に避難を開始しましょう。
各種ワクチンの接種
避難所では多くの動物と同じ空間で過ごすことになります。愛猫を守るためにも、定期的なワクチン接種や寄生虫の予防薬などを忘れないようにしましょう。
事前に正しい情報を確認
災害時の避難では、正しい情報を知っていることが最も重要です。環境庁のHPでは、ペットと暮らす飼い主のためのパンフレット「ペットも守ろう!防災対策」がダウンロードできます。
■ダウンロードはこちらから■
「ペットも守ろう!防災対策」
愛猫のための防災チェック
- 住んでいる地域のペット避難条件を確認する
- 避難経路を確認・実際に歩いてみる
- 猫用の防災バッグを用意する
- 獣医師と相談して常備薬を準備する
- キャリーバッグ・首輪・ハーナスに慣れる
- 迷子対策用の写真を印刷する
- 愛猫の健康情報を書いたメモを用意する
ペットの命を守れるのは飼い主さんだけ
ある損害保険会社のアンケートによると、自宅の最寄りの避難所がペットと一緒に避難できるのか、「知らない」との回答が70%以上。「知っている」と答えた人でも、建物に一緒に入れるかどうかなどの受け入れ態勢までは把握していない人が20%いました。
事前の準備で愛猫の命はもちろん、心と身体の健康を守ることができます。大切な家族である愛猫を守れるのは飼い主さんだけです。しっかりと準備・確認をしておきましょう!
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