老犬の耳が聞こえにくくなったら|聴力チェックの方法と飼い主さんができるサポート

目次
最近、愛犬が呼んでも気づかない、玄関のチェイムが鳴っても反応しない、寝ている時間が増えた、そんな変化を感じていませんか? 犬も人間と同じく、年齢を重ねると耳が聞こえにくくなる子も少なくありません。
また、自分の声が聞こえないため、以前よりも大きな声で吠えるようになるケースもあります。
- 加齢でぼーっとしているのか、耳が聞こえないのか区別がつかない
- 聴覚の衰えの原因が病気なのか心配
- 耳が聞こえない犬とのコミュニケーションはどうしたらいいの?
この記事では、そんな飼い主さんの悩みと耳が聞こえない老犬のサポート方法について解説します。
犬の老化による聴覚の衰え
老犬になると、行動範囲が狭くなったり、寝ている時間が長くなったり、若い頃のように思い切り遊ばなくなったりといった変化が出てきます。まわりへの関心を示さなくなることも増え、愛犬の変化も「歳をとったから仕方ない」と見過ごしてしまいがちです。
そのため、耳が聞こえなくなったと気づくのが遅くなってしまうことも珍しくありません。
飼い主さんが気づきサポートすることで、耳が聞こえない愛犬のQOL(生活の質)が向上し、安心して暮らせるようになります。
これまでと様子が違うと感じたら、愛犬の耳が聞こえているか意識してチェックしてみましょう。
老犬の耳が聞こえているか|聴覚チェック方法
名前を呼ぶ
愛犬が寝ているときや、飼い主さんと別の方向を向いているときに、普段通りのトーンで名前を呼んでみましょう。
耳や顔を少しでも動かしたり、こちらを見るようなら、飼い主さんの声が届いています。
いろいろな音を立てる
ドアをノックしたり、生活音に近い音を出してみます。少しでも反応があり聞こえている様子がある場合は、音域を変えて確認します。家具などをたたく「低音」、手をたたく「中音」、口笛や鈴の「高音」など、いろいろな高さの音を試してみましょう。
音に反応して耳が動かない場合は、聴覚が衰えていると考えられます。
動物病院を受診する
音に対して反応が薄い、または全く反応がない場合は、耳が聞こえていない可能性があります。加齢以外の病気の可能性もあるので、早急にかかりつけの先生に相談してください。
老犬の耳が聞こえなくなる加齢以外の原因
老犬の耳が聞こえにくくなるのは、加齢以外にもさまざまな原因があります。早期の治療で改善するケースもあるため、早めに動物病院を受診しましょう。
外傷
鼓膜など耳の外傷だけでなく、強い衝撃をうけて脳の聴覚野に損傷を受けた場合も、聴力が低下することがあります。
異物混入などのトラブル
犬の耳に異物が入りこみ、耳道が塞がってしまい、聞こえにくくなることも。
アレルギー
皮膚トラブルやアレルギーなどにより、耳の中の炎症が原因で聴力が衰えることがあります。
病気・疾患
外耳炎、中耳炎、内耳炎など、炎症性の疾患や、耳の内部にできた腫瘍により、聴力が低下するケースです。その他にも、脳疾患などが原因で耳が聞こえづらくなる場合もあります。
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老犬の耳が聞こえづらくなったら
犬は聴力が低下しても、自分ではなにが起きているのかわかりません。けれども、音が聞こえないことで不安を感じる場面が増え、臆病になったり、飼い主さんへの依存度が高くなったり、不意に視界に入ったものや人にびっくりして攻撃的になったりすることもあります。
聴こえにくくなった愛犬が安心して暮らすために、飼い主さんができる工夫をご紹介します。
犬の視界に入ってから行動する
愛犬を驚かせないように、必ず視界に入ってから触れるようにしましょう。寝ている時はいきなり犬の体に触らず、ベッドを軽く揺らす、など、やさしく合図をして意識を飼い主さんに向けてあげてください。
ハンドサインを取り入れる
聴力が落ちた時は、視覚を使えってコミュニケーションをとりましょう。日頃から、「おすわり」は指先を曲げる、「まて」は手のひらを愛犬に向けるなど、コマンド時に手の合図(ハンドサイン)を取り入れておくと、スムーズに意思疎通ができます。
電気のオンオフを利用する
部屋の明かりを点滅させて呼びかける方法も効果的です。ごはんやお散歩など、日常の行動時の合図にも活用できます。
散歩中はまわりの環境に注意する
耳が聞こえなくても、基本的には散歩に大きな支障はありません。太陽や風、いろいろな匂いなど、散歩中の刺激は老犬にとっても気分転換やストレス解消になる大切な時間です。
とはいえ、聞こえないことで起きるトラブルもあるため、気をつけてあげましょう。
例えば、足音などが聞こえないと、突然目の前に現れた人に驚いて急に逃げようとする、驚いて咬んでしまうなどのトラブルにつながる可能性があります。
また、車や自転車などが近づいても気づかないため、交通事故のリスクが高くなります。さまざまなトラブルを防ぐためにも、飼い主さんが車道側を歩く、近づく人やものなどに気をつけるなど、危険回避を意識して散歩しましょう。
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老犬の散歩はしなくてもよい?シニア期の散歩・注意点とサポート方法
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迷子札に追記する
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聴覚以外で脳へ刺激をすることも大切
犬も人間同様、聴覚が衰えると脳への刺激が減り、認知症につながる可能性があることがわかっています。そのため、視覚や嗅覚、触覚を活用して脳への刺激を継続することが大切です。
時折、お散歩コースをかえてみるのもいいでしょう。おやつを取り出す知育玩具や、隠したおやつを探すノーズワークなどもおすすめです。
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■参考文献
犬の聴力低下と認知症の関係について(Hearing Loss in Dogs Associated With Dementia)
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