目次
愛犬と一緒にアウトドアを楽しんだり、お散歩で緑いっぱいの道をあるいたり。
楽しみがいっぱいのこの季節ですが、一方で蚊やノミ・マダニなどの害虫対策も気になりますよね。
- フィラリアの薬を飲んでいれば蚊にさされない?
- フィラリアの薬を飲み忘れてしまった!
- ダニやノミに刺された時はどうすればいい?
- ダニが原因で愛犬も飼い主も病気になるってほんと?
- 夏は害虫が多くなるけど、予防薬以外の対策はなにをしたらいい?
この記事では、そんな疑問を解決!
愛犬が害虫トラブルを気にせず思い切りレジャーシーズンを楽しめる方法と、おすすめのアイテムや犬服を紹介します。
犬の蚊(フィラリア症)対策には予防薬が必須
夏の害虫といえば、まっさきに思い浮かぶのが蚊。
蚊を媒体にして感染するフィラリア症は、最悪の場合は死に至ることもあるため定期的な予防が必須です。
フィラリア症は予防薬で100%防げる病気です。毎年の確実な予防で愛犬を守りましょう。
フィラリア症の予防薬の種類
フィラリアの予防薬はさまざまな種類があり、どれを選んだらいいのか迷ってしまう飼い主さんもいるかもしれません。
それぞれの特徴を比較し、ライフスタイルや愛犬のタイプに合わせて選んであげましょう。
■スポットタイプ(滴下薬)■
首に垂らすだけで予防できる液体の薬です。
皮膚から薬の成分が吸収されるため、投与後の一定期間はシャンプーができません。
薬を吐き出したりできないため、確実に投与できます。
■チュアブルタイプ■
犬の好むフレーバーを使って、おやつのように食べられる薬です。
薬だと気がつかずに食べてくれるので、投与の苦労はほとんどありません。
ただし、味が好みでないと吐き出してしまう犬もいるため、確実に飲み込むまでは目を離さず確認しましょう。
犬にも飼い主にも負担の軽い投与方法ですが、食物アレルギーのある犬は投与できない場合があります。
■錠剤■
フィラリアの幼虫を駆除する錠剤タイプは、喉の奥に落としこんだり、フードやおやつに包んで与えたりします。
皮膚が弱い犬や食物アレルギーのある犬でも安心して投与できます。
■注射■
フィラリア予防の皮下注射は、年に1回の摂取で通年効果が持続します。
薬の飲ませ忘れの心配もなく、確実に予防できるのが大きなメリットです。
フィラリア症の予防薬はいつから?子犬に投与してもいい?
蚊が出始めてから蚊がいなくなる1か月後まで飲んでください。
住んでいる地域にもよりますが、目安としては4月〜11月です。
ただし暖かい地方は長めの期間、投与が必要となります。
獣医師と相談し、自己判断で投与をやめないようにしましょう。
また、ほとんどの予防約が生後6〜8週齢から与えられるため、仔犬でも安心して投与できます。
むしろ子犬がフィラリア症に感染してしまわないように「散歩デビュー前だから」「蚊の少ない地域だし」と油断せず、確実に予防してあげましょう。
薬を飲み忘れたらどうしたらいい?
気がついたらスグに予防薬を飲ませてあげてください。
体内に入ったフィラリアの幼虫は、何回か脱皮を繰り返しながら6か月ほどかけて成虫になっていきます。
予防薬はフィラリアの幼虫を駆除するため、体内の幼虫が成長すると効果が下がってしまう可能性があります。
予防薬を飲んでも蚊にさされる?
予防薬は体内にはいったフィラリアの幼虫を駆除する薬です。
蚊に刺されるのを防ぐ効果はないため、防虫対策も併用しましょう。
犬が蚊にさされた時の主な症状
【蚊に刺された場所が腫れたり、しきりに掻く】
人間と同じく、赤く腫れたり痒くなって掻いたりします。
大抵は自然に治るため心配はいりませんが、犬によっては出血するまで掻きむしってしまう子もいます。
かぶれたり化膿してしまう場合もあるので、皮膚にダメージが出るほど掻いている場合は動物病院で薬を処方してもらいましょう。
【昆虫刺咬性過敏症】
主に蚊にさされることが原因とされていますが、サシバエのような小さな昆虫によってもおこります。
顔面や耳の先端、肉球などに発疹や腫れ、強い痒みなどの症状がでます。
顔が変わるほど腫れ上がってしまうことも多く、猛烈な痒みも伴うため大きなストレスがかかります。
散歩中に草むらに顔を突っ込んでいたり、自然の多い場所で遊んだりした後に症状が出る場合が多いです。
愛犬の顔が大きく腫れてきたり、掻き毟ったりしているようなら、動物病院で診てもらいましましょう。
犬が蚊にさされたらどうしたらいい?
基本的には人間と同じく自然に治るため、そのまま様子をみましょう。
けれども、あまりに痒がって掻きむしっている、大きく腫れ上がってきたなどの症状がある場合は、すみやかに動物病院を受診してください。
犬が蚊にさされないための対策
蚊の少ない場所を散歩コースにする
蚊は暗い・風通しが悪い・水が溜まった場所を好みます。
草むらや藪、下水溝の側やなどは避けて散歩するようにしましょう。
意外なところでは、捨てられた空き缶の中や古タイヤの中もボウフラが多くいるとされています。
犬用の虫除けアイテムを使う
虫除けのスプレーなどのアイテムを活用しましょう。
ただし人間用のものは、犬にとっては不快感があったり害になるものもあります。
体についた薬剤を舐めてしまうと危険です。
必ず犬用のものを使用しましょう。
犬は被毛の少ない場所が刺されやすいので、忌避蚊効果のある首輪も有効です。
防虫加工の犬服を着る
人間もそうですが、肌の露出を抑えることで蚊にさされる確率は下がります。
これは犬でも同じで、さらに防虫加工の犬服を着れば効果は高くなります。
犬のマダニ対策
マダニはアウトドアなどの自然の多い場所はもちろん、都心部でも公園や草むら、河原など緑と湿気がある場所ならどこでも生息しています。
春から夏にかけてとくに活発になるため、対策が必須です。
マダニは寄生すると、数時間から数十日間、吸血しつづけます。早めに見つけて駆除してあげましょう。
マダニが原因の病気1・貧血
大量に吸血されると貧血を引き起こします。とくに子犬は注意が必要です。
マダニが原因の病気2・ダニ麻痺症
唾液中に毒性物質を含むマダニに吸血されると、神経障害(弛緩性麻痺)を引きおこすことがあります。
また、マダニの唾液がアレルゲンとなり、猛烈なかゆみを伴うアレルギー性皮膚炎になることがあります。
マダニで併発する病気1・バベシア症
マダニによって媒介されてバベシア原虫が赤血球を破壊、貧血や発熱、食欲低下や血尿などの症状がでます。
重篤になると、黄疸や多臓器不全などが起こり、最悪の場合は死に至る場合もある恐ろしい感染症です。
マダニで併発する病気2・ライム病
ボレリア菌が引き起こすライム病は、人獣共通感染症の1つです。
マダニが吸血する際に感染し、日本でも数多くの感染が報告されています。
【犬が発症した場合の主な症状】
- 元気消失・食欲不振
- 発熱
- 跛行や起立不能 など
【飼い主が発症した場合の主な症状】
- 遊走性紅斑
- 発熱
- リンパ節腫脹
- 慢性萎縮性肢端皮膚炎 など
マダニが併発する病気3・日本紅斑症
動物や人間の細胞内で増殖する最近・日本紅斑熱リケッチアが原因の病気です。
39°以上の発熱・頭痛・寒気・発疹(紅斑)・倦怠感・関節痛などの症状が出ます。
1084年に徳島県で初めて確認され、関東よりも西の地域に多く見られます。
マダニが併発する病気4・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
愛犬も犬も感染するマダニの病気で、もっとも気をつけたいのがこの重症熱性血小板減少症候群です。
SFTSウイルスを持ったマダニに吸血されることで感染し、致死率は10~30%ときわめて高いという特徴があります。
日本でも人の死亡例が報告されています。
【犬が発症した場合の主な症状】
- 発熱
- 食欲消失
- 白血球減少症
- 血小板減少
※一般的に犬の多くは無症状ですが、症状がでる場合もあります。
また、2017年には犬から人への感染も報告されています。
【飼い主が発症した場合の主な症状】
- 発熱
- 嘔吐
- 倦怠感
- 食欲低下
- 出血
- 血尿
- 血の混じった慢性的な下痢
- リンパ節腫脹
散歩から帰ったらマダニチェックを忘れずに
帰宅したらマダニがついていないか、散歩後のケアをしながらチェックしましょう。
チェックポイント
- 首輪の下
- 胸のあたり
- 足指の間
- 足のつけ根・内もも
- お尻のまわり
- わき・ひじ
- 鼻さき
- 目のまわり
- 耳のまわり・耳の中
吸血しているマダニは肥大化し、小豆大になることもあります。
イボだと勘違いする飼い主さんも多いため、しっかり確認しましょう。
マダニを見つけたら無理にとらない
マダニを見つけても、無理に引っ張って取ってはいけません。
頭を皮膚に食い込ませているため、引っ張ってしまうと頭部だけが犬の体に食い込んで残ったままになってしまうのです。
マダニは体内に最近やウィルスを持っているため、潰してしまうと愛犬だけでなく飼い主さんにも感染症などのリスクがあります。
もし愛犬の体にマダニを発見したら、必ず動物病院へ入って駆除してもらいましょう。
引っ張ってしまってマダニに口が残ったら
ダニを見つけて思わず引っ張ってとってしまった時は、ピンセットなどで取りのぞこうとすると潰してしまう可能性があり大変危険です。
潰れたダニは感染症の原因になる可能性があります。すみやかに動物病院へ入って処置してもらってください。
犬のノミ対策
ノミは気温が13°C以上あれば繁殖が可能になります。
つまり春先から夏にかけて、高温多湿の日本はノミにとって居心地のよい季節です。
ノミに吸血されると激しいかゆみをもたらすため、多大なストレスがかかります。
しかも、かゆみだけではなく深刻な病気を引き起こすきっかけになることもあるので注意が必要です。
ノミの引きおこす病気1・貧血
犬の体でノミが繁殖してしまうと、寄生している大量のノミに吸血され貧血状態になることがあります。
ノミは犬に寄生したわずか10分以内に吸血をはじめ、約24~48時間後に産卵を開始するため、ノミの早期発見が大切です。
ノミの引き起こす病気2・ノミアレルギー性皮膚炎
繰り返しノミに吸血されることで発症することがあります。
一度発症してしまうと、わずかなノミの寄生でも症状が出てしまうため、治りかけては悪化を繰り返し完治にはかなりの時間がかかります。
激しいかゆみや湿疹、脱毛などの症状があり、犬に多大なストレスがかかります。
ノミの引き起こす病気3・サナダムシ(瓜実条虫)
体を舐めている時など、寄生したノミを飲み込んでしまうと感染する可能性があります。
サナダムシの幼虫は腸で成虫になり、虫卵の入った嚢を含んだ片節を糞便中に排泄。
感染した犬は下痢や嘔吐などの症状がでます。
もしかしてノミがいるかも?愛犬チェックポイント
- 公園やアウトドアなど、野外の自然が多い場所によく行く
- 首やお腹などに、黒い小さな粒のようなものがついている
- やたらと体をかいていることが多い
- 皮膚に湿疹ができている・脱毛がある
ノミの見つけ方
ノミは小さくすばしっこいため、肉眼ではなかなか見つけられません。
愛犬にノミがついているかを確認するには、ノミのフンを見つけるのが近道です。
- ノミ取り用のクシでブラッシングする
- クシに黒い塊がついたら、ティッシュを濡らしてその上に置く
- 黒い塊を置いたところが赤くにじんだたノミのフンです
ノミを見つけたら、できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
ノミとマダニは予防薬で対策!
ノミやマダニに予防には、定期的な薬の投与が最も効果的です。
フィラリア・ノミ・マダニすべてに効果のあるオールインワンタイプの予防薬もあります。
確実な予防で愛犬を害虫から守りましょう。
予防薬はあくまでも駆除薬です。
かゆみや皮膚炎などを引き起こす可能性もあるため、防虫アイテムや防虫加工の犬服で、刺されないための対策を併用しましょう。
夏の害虫対策にはidogのmoscapeがおすすめ!
idogの「moscap」は、天然由来成分のアニンセンPCR-Uを使用した最新の高機能生防虫加工服です。
蚊の忌避率はなんと85%、ノミやマダニなどにも対応します。
しかも無香料仕立てなので、香りに敏感な子でも心地よく着られるのが嬉しいですね。
とはいえ、防虫加工の服を暑い季節に着せるのは不安という飼い主さんもいるでしょう。
idogの防虫加工服moscapeは、ひんやりと防虫のW機能。
暑さからも、害虫からも、愛犬を守ってくれます。
愛犬の着心地を最優先に/idogのこだわり
idogでは、お客様からのご意見を元に常に改善を続け、社犬やモデル犬と一緒によりよいパターンを研究開発しています。
愛犬が負担なくのびのびと過ごせるidog独自の立体パターン、是非お試しください。
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