愛犬が長生きする秘訣とNG行動〜若いうちからできる3つのコツ
目次
「大切な愛犬には、すこしでも長生きしてもらいたい」「歳をとっても、いつまでも健康で元気に過ごして欲しい」飼い主さんの願いだと思います。
長く犬と暮していると、向き合わなくてはならないのが愛犬の老化です。悲しいことですが、犬は人間より先に歳をとってしまいます。この記事では、犬が長生きするために飼い主さんができることと愛犬の長寿を邪魔するNG行動、歳をとっても元気でいられる秘訣をご紹介します。
シニア対策はいつから始めるべき?
一般社団法人ペットフード協会の資料によりますと、犬の平均寿命は約30年の間に大幅に伸び、ほぼ倍の年齢になりました。愛犬との時間が伸びたことは嬉しいですが、それに伴って、寝たきりや痴呆などの老齢化によるさまざまな問題も出てきています。
では、愛犬が何歳になっても元気に過ごすためには、いつごろから対策するのがよいと思いますか?答えはとってもシンプル、年齢ではなく早ければ早い方がよいのです。つまり、シニア対策をはじめるなら「今から」はじめましょう!
「まだ子犬だからシニア対策なんてまだ先のこと」「若い頃ほど勢いはないけど、シニアと呼ぶのはまだ早い」と感じる飼い主さんも多いかもしれません。しかし、若い時の過ごし方で歳をとって元気に過ごせるかどうかに差が出てくるのは人間も犬も同じです。
若い時の生活習慣や運動の仕方によって、老化のスピードや健康寿命は変わります。シニア対策=今を健康に過ごすコトでもあります。さっそく、すぐにできることを解説していきましょう。
愛犬健康ご長寿のコツ1・お手入れに慣れさせよう
お手入れは、愛犬の健康管理において最も重要なポイントです。犬は高齢になればなるほど、新しいことへの順応力がおちてきます。できるだけ若い時から、体のどこをさわっても大丈夫なように慣れさせておきましょう。
どんなに気を付けていても、歳を取ると病気や老化による不具合がでてきます。お手入れに慣れていれば、介護が必要になった時でも愛犬にストレスをかけずにすみ、飼い主さんの負担も大幅に少なく済むでしょう。
また、日常からお手入れを欠かさないことで、愛犬の体に起きた些細な変化に気がつくことができます。病気や老化の症状を早期に発見できるので、愛犬の健康寿命が長くなります。
歯磨き
3歳以上の犬で歯周病にかかっている割合は、なんと約8割以上!
うちの子は歯磨きはしていないけれど、硬いおもちゃやオヤツを噛んでいるから大丈夫と思う飼い主さんもいるかもしれません。けれども、高齢になると堅いものは噛めなくなる上に、歳をとると唾液の分泌が減ってしまうため歯周病になりやすくなります。
歯垢がたまったままにしていると口中で炎症をおこし、ひどくなると歯茎に膿がたまり歯が抜け落ちてしまうこともあります。なかには、口内が痛くて食欲が落ちてしまう犬も。高齢になると、最悪の場合には細菌が内臓や脳に広がって命の危険にさらされることもあるのです。
若い時から歯磨きに慣れさせることは、愛犬の健康と命を守るために重要です。
ブラッシング
ブラッシングの目的は、被毛の美しさを保つためだけではありません。犬にとってブラッシングとは、皮膚の健康を保つために大きな役割を果たします。
とくにダブルコートと呼ばれる換毛期の犬の場合、皮膚と被毛の間にある死毛(抜け毛)をとり去ることで皮膚炎を防ぐ役割があります。
シングルコートの犬も、ブラッシングによる血行促進効果が期待できるので、定期的なブラッシングをしてあげましょう。シニアになると肌の水分が不足しがちになってきます。ブラッシングすることで新陳代謝を高めて、被毛を健康に保てるでしょう。
7歳以降は腫瘍ができやすくなる年齢です。ブラッシングの習慣をつけることで体にできたしこりやイボなどを見つけやすくなり、早期発見・早期治療につながります。
目や耳、肉球や爪のお手入れ
シニアになると体のあちこちに不調のサインが現れます。治療が必要になった場合、お手入れに慣れていない犬は薬をつけるだけでも一苦労です。
たとえば、爪切りを嫌がる犬は多くいます。若いうちは散歩で爪が削れることもあり、爪切りができなくても気にしないという飼い主さんもいるようです。
しかし歳をとって歩く距離が短くなる・寝たきりになって歩かなくなるといった状況になると、爪切りをしないとどんどんと伸びてしまいます。爪が伸びすぎてしまうと、肉球に食い込んで痛みを感じる・うまく歩けず関節に負担をかけてしまうなどの状態を引き起こします。
歳をとってから爪切りに慣れさせるのは大変です。できるだけ若いうちから練習して、嫌がらずに切れるようにしておきましょう。
肉球も年齢とともに変化します。水分が失われた肉球は角質化して硬くなってしまい怪我をしやすくなるため、保護クリームなどでケアする必要があります。
肉球(足)を触られるのが苦手な犬は多いので、若いうちから慣れさせておくとよいでしょう。
また、病気の大きなサインである目やにや耳垢。目や耳の病気だけでなく、アレルギーや免疫力の低下などといった体全体の健康サインにもなります。
定期的にお手入れをすることで、愛犬の体の変化に気がつきやすくなるのです。
愛犬健康ご長寿のコツ2・散歩の時間を工夫しよう
犬にとって散歩は、
- 運動
- 社会との接点(情報収集)
- 経験(刺激)
のチャンスを得られる貴重な時間です。
さらに、飼い主さんとの絆を深める大切な時間でもあります。これらはすべて、愛犬はシニアになった時の健康寿命に大きく関わってくる要素。いつまでも元気で過ごせるように、散歩の時間を工夫しましょう
運動
犬は高齢になってくると後ろ足の筋力が落ちてきます。理由は、犬はもともと前足に体重がかかる比率が多く、6〜7割が前足にかかっています。年齢とともに前足にかかる比率は高くなり、7割異常が前足に。そのため、あまり使われない後足の筋力が落ちてしまうのです。
後ろ足の筋力が落ちると、歩行が困難になるだけでなく、自力の排泄にも大きな影響がでてしまいます。
実は若い時の散歩の仕方によっては、さらに後ろ足を使わない状態になっているのです。好奇心旺盛でどんどん前のめりになって歩いていたり、引っ張り癖があったりすると前足への負担が大きくなり、その分後ろ足は使われなくなります。
つまり、散歩の仕方によっては足腰が弱りやすく、最悪寝たきりになってしまう要素があるということです。
若い時から、正しい姿勢で歩くようにすることで、筋力のバランスも崩れず、怪我やヘルニアといった病気のリスクが減ります。老後の元気な体は、若い時からつくられているのです。
後ろ足を鍛えるためには、散歩のコースに坂や階段を加えて意識してゆっくりと歩くのがおすすめです。下半身強化には、散歩の途中で引っ張りっこして遊ぶ時間を組み込むのもいいですね。
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社会との接点(情報収集)
犬にとって、重要な情報収集である散歩の時の匂い嗅ぎは、さまざまな情報を処理するために脳をフル回転させる大切な時間です。たとえば、残された他犬のにおいからは、相手の犬の年齢や性別、大きさや健康状態までがわかるといいます。
つまり犬にとっての嗅覚は、人間にとっての視覚と同じようなもの。人から見るとただにおいを嗅いでいるだけに見えますが、実は情報を得ることで社会との接点をつくる大切な行動なのです。
家庭犬は刺激が少なすぎる生活をしている場合も多いと言われています。匂い嗅ぎは貴重な脳への刺激、認知症の予防にもなると言われています。
経験(刺激)
老犬になると新しいことに興味を示さなくなりますが、だからといって毎日同じ繰り返しでは犬も飽きてしまいます。とはいえ、若いうちから刺激のない生活をしている犬が、老犬になってから急に刺激を与えられてもむしろストレスになってしまいます。
若い頃から、複数の散歩コースを歩いたり、たまに知らない場所へ行って匂いをかいでみたり、仲良しの犬と遊んだり、ドキドキワクワクする散歩を心がけましょう。
体内時計の調整
散歩の大切な役目には、もう一つ大切な役割があります。それは太陽の光をあびることです。
高齢の犬が夜鳴きをする原因のひとつに「体内時計の狂い」があります。若い頃から昼間しっかりと太陽の光をあび、外からの刺激を受ける暮らしを続けることで体内時間を正しく調整できるようになります。
愛犬健康ご長寿のコツ3・犬服やマナーベルトに慣れさせよう
犬も歳をとってくると、排泄がうまく行かなくなることもあります。おむつで対策する機会もでてきますが、老犬になってからいきなり練習してもかえってストレスになってしまいまうでしょう。
そのため、排泄を我慢してしまって悪化させてしまう可能性も。
老犬になると皮膚のトラブルも増えてくるため、掻きむしり予防に犬服を着せることもあるでしょう。
犬服やマナーベルトに若い頃から慣れておくと、それらの状況になっても愛犬への負担も少なくスムーズに対応できます。おしゃれの視点だけでなく、歳をとった後の愛犬への負担を減らすという面からも、犬服に慣れておけるといいですね。
まとめ
ご長寿健康わんこを目指すなら、3つのポイントを意識して生活しましょう。
- お手入れに慣れさせよう
- 散歩の時間を工夫しよう
- 犬服やマナーベルトに慣れさせよう
どんな犬でも、今日が一番若い日です。いくつからはじめても、遅すぎることはありません。大切な家族である愛犬の健康を守れるのは飼い主さんだけ。いつまでも一緒に元気に過ごすためにも、さっそく今日からはじめましょう!
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