
目次
犬が階段を登るのに降りられない!なんてことはありませんか?
実際、多くの飼い犬がこれに直面しています。
家の階段が急であれば尚更です。
階段を降りられないことは、犬の時期や状態によっては至って普通のことです。
しかし一方で、足に負担のかかる階段は犬にとってリスクを伴う側面もあります。
そこで本記事では、犬が階段を降りられない理由とその対策について解説します。
- 愛犬が階段を降りられないのはなんでだろう?
- 今までは降りられたのに、急に降りられなくなった。
- 家の階段は段差が大きいけど、大丈夫かな?
特にこれらのように思う方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
犬が階段を降りられない理由
犬が階段を降りられない理由には、以下のことが考えられます。
- 子犬
- 老犬
- 恐怖体験
- 病気・怪我
- かまってアピール
子犬
犬は猫と異なり、あまり高低差は得意ではありません。
そのため、子犬の頃に階段を怖がることは至って普通のことです。
この際、「階段を登るのに降りられない」ということがよくあります。
老犬
老犬の場合も、筋力の低下により階段を降りられなくなることがあります。
犬も生物である以上、老化を防ぐことはできません。
そのため、元気な時は普通に昇り降りができていても、愛犬の体力が衰えていくにつれて降りられなくなることがあります。
老犬を飼育する際は、家の中で快適に過ごせるように、飼い主さんが環境を整えてあげることが重要です。
参考:犬の老化現象はいつから?愛犬のために飼い主ができる3つのこと
恐怖体験
過去の恐怖体験から階段を怖がることがあります。
例えば、以前に階段から転落してしまった経験がある場合、これを恐怖体験として記憶します。
その転倒経験から「階段=怖い場所」と認識してしまうのです。
病気・怪我
病気や怪我が原因で、階段を降りられなくなっていることが考えられます。
知らない間に病気にかかっていたり、怪我をしてしまったことで、今まで降りられた階段を急に降りられなくなるのです。
この場合は、早急にかかりつけの獣医師さんに診てもらいましょう。
かまってアピール
最後は飼い主さんにかまってほしいことから、階段から降りないケースです。
過去の経験から、「階段の上から鳴くことで飼い主さんが寄って来てくれる」と認識しているのかもしれません。
ちなみに助けを呼ぶような「クーン」といった鳴き声は、本来狩りを行えない子犬の頃にしか発しません。
しかし現在では、家庭内で飼い主さんから餌をもらい続けている個体が多く存在します。
餌を与えられる環境に応じて、子犬の感覚が抜けず、成犬になってもこの鳴き方するのです。
階段を降りられないことから考えられる3つの怪我
階段を降りられないことから考えられる怪我は、以下の3つです。
- 捻挫
- 骨折
- 脱臼
捻挫
捻挫していることが原因で、階段を嫌がるケースがあります。
捻挫してしまう主な要因は、高い場所からの転落や着地の失敗です。
また、散歩中の交通事故も考えられます。
交通事故と言っても車やバイクに敷かれるのではなく、飼い主さんから見て「少し当たってしまった」くらいの感覚でも、案外犬は怪我をしてしまっているかもしれません。
特に都心部では車やバイクに限らず、自転車の走行数も多いため、より一層注意が必要です。
捻挫をしている際には、以下のような特徴が見られます。
- 足を庇いながら歩行している
- 触った際に痛がる
- じっと静止している
これらの特徴が見られた場合には、あまり愛犬を動かさず、かかりつけ医に診察してもらいましょう。
骨折
骨折している場合には、階段どころか歩くことすら厳しい状況です。
しかし、閉鎖骨折かつ不全骨折のようなケースでは、見た目で判断しにくいこともあります。
また、骨折箇所(しっぽなど)によってはあまり痛がらないこともあるため、きちんと観察してあげることが重要です。
そもそも骨折してしまう原因は、捻挫と同様に高い場所からの転落や着地の失敗などで起こり得ます。
また、家庭内でも誤って蹴られる、踏まれるなどの事故でも骨折に至るケースがあります。
扉の開閉にも注意が必要です。
こちらも誤って挟んでしまった際に、骨折してしまう危険性が生じます。
骨折における症状は、捻挫に似ている部分があります。
しかし、足を上げたまま降ろせない状態であれば、捻挫ではなく骨折の可能性が高いと言えます。
どちらにせよ、愛犬に異常が見られた場合には、かかりつけ医に診察してもらうことが必要です。
脱臼
脱臼していることでも痛みを感じ、階段の登り降りを嫌がるようになります。
脱臼は関節のある部分で起こり得るものですが、その中でも特に「膝蓋骨脱臼」が多く見られます。
膝蓋骨脱臼は膝蓋骨が滑車溝から外れてしまう病気です。
様々な原因により膝関節が緩むと膝蓋骨は膝関節を伸ばした時に内外どちらかに脱臼するようになってしまいます。
膝蓋骨脱臼は小型犬(特にチワワ、ポメラニアン、トイ・プードル、ヨークシャー・テリアなどのトイ種・ミニチュア種)に多い病気ですが、大型犬にもみられます。
引用元:ぬのかわ犬猫病院-犬の膝蓋骨脱臼–
脱臼には軽度のものから重症なレベルまで様々です。
とはいえ年齢も若く元気であるにも関わらず、急に階段を降りられなくなった場合には、愛犬に異常があることが考えられます。
この際も一度動物病院へ連れて行き、きちんと診察してもらいましょう。
参考:犬が動物病院を嫌がる理由とは?今すぐできる7つの対策を解説! #196
階段を降りられないことから考えられる5つの病気
階段を降りられないことから考えられる病気は、以下の5つです。
- 股関節形成不全
- 椎間板ヘルニア
- 関節炎
- 前十字靱帯断裂
- レッグペルテス症
股関節形成不全
股関節形成不全とは、その名の通り股関節が異常に形成されていく病気です。
大型犬に多く見られるものですが、小型犬や猫にも見られるケースもあります。
症状は歩き方や動き方に異常が見られます。
しかしその際、痛みを感じないケースがあり、痛みを感じても一過性のもので一見治ったように見えてしまいます。
痛みを感じている際には、階段を嫌がること以外にも散歩を嫌がったり、散歩の道中によく座りたがるなどの異常が見られます。
現在では、レントゲンにより比較的容易に発見することができるので、気になる方は一度診断してもらいましょう。
参考:東京動物整形外科病院-犬の股関節形成不全–
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアによっても、愛犬は痛みを感じて階段を裂けるようになります。
特に体への負担が大きい「階段を降りる」という行為は嫌がります。
椎間板ヘルニアとは「椎間板が本来の位置から飛び出してしまうこと」であり、飛び出した先が神経の塊である脊髄であるため、結果的に運動機能に影響が出てしまうのです。
どれだけの量の椎間板が脊髄を圧迫しているか、どのくらいの勢いで椎間板物質が飛び出したかによって重症度が変わってきます。
これらの圧迫の程度によって症状は痛みだけ感じることから後ろ足が全く動かない麻痺まで様々です。
引用元:One for Animals-椎間板ヘルニアとは–
関節炎
階段を避ける要因に、関節炎も挙げられます。
そもそも関節炎では、関節が変形したり腫れることで痛みを感じます。
主な原因は加齢や肥満、過剰な運動です。
反対に運動不足でも起こり得ます。
参考:飼い犬を遊ばせる5つの方法とは?おもちゃを使って適度な運動をさせよう!#204
関節炎の治療は、その重度によって異なります。
関節炎と診断された場合は、獣医師さんの指示に従って、適切な治療を行う必要があります。
前十字靭帯断裂
前十字靭帯断裂においても痛みと合わせて、跛行が生じます。
※跛行(はこう)とは、正常な歩行ができない状態のこと。
跛行の具合は、「歩き方の様子が変だな。」と感じるほどの軽度なものから、「全く足を降ろせない」といった重度な状態まで様々です。
座り方や歩き方に異変を感じた場合は、見た目で判断しやすい外傷のほかに「前十字靭帯断裂」の可能性もあります。
治療が必須となるため、かかりつけ医に診てもらう必要があります。
レッグペルテス病
レッグペルテス病は、非常に危険な病です。
レッグペルテス病は、太ももの骨である大腿骨の骨頭部分が壊死してしまうために痛みやうまく歩けないといった症状がでる病気で、数ヶ月〜1歳前後の若齢の小型犬に多いことが知られています。
特に、トイ・プードル、ミニチュア・ピンシャー、トイ・マンチェスター・テリアで多い病気です。
引用元:武井動物病院-どうぶつ医療コラム『レッグペルテス病』–
治療では壊死・崩壊した大腿骨頭と大腿骨頭頸部の切除を行い、偽関節を作り、リハビリを行います。
これにより、多くの犬は健康状態の個体と同様に歩けるようになります。
しかし、発症からの時間が長く経過していると回復するのは困難です。
つまり、早期発見が重要になるため、愛犬に跛行が診られた場合には動物病院にて早急に診察してもらうことが求められます。
階段における犬のリスク対策
階段の登り降りにおいて、愛犬のためにもリスク対策を講じる必要があります。
具体的には以下の内容です。
- トレーニングを行う
- 滑り止めマットを敷く
- ステップ階段・スロープを活用する
トレーニングを行う
階段を降りられないことの原因が精神的なものであれば、トレーニングを行うことが有効です。
トレーニング内容は、飼い主さんと一緒に階段を降りることです。
トレーニングする際には、必ずリードを着用し、愛犬のペースに合わせて一緒に降りてあげます。
飼い主さんが側にいることで、愛犬は安心感を覚えます。
また、おやつで釣る作戦も時には効果的です。
階段の下におやつを置いておき、自ら取りに行かせることで、階段を降りられることを実感させてあげます。
とはいえ、そもそも家庭内で階段を利用しないまま飼育できるのであれば、それに越したことはありません。
階段の登り降りは犬にとって体への負担がかかるため、避けられるのであれば避けてあげましょう。
滑り止めマットを敷く
家の飼育環境で階段を避けられない場合は、愛犬にかかる負担やリスクを軽減してあげることが重要です。
そのための対策として、「滑り止めマット」の活用が挙げられます。
これを活用することで足の踏ん張りが効き、転倒してしまう危険性を下げられます。
ステップ階段・スロープを活用する
階段の段差を低くする、もしくは階段そのものを無くしてしまうことも有効な対策です。
これらは「ステップ階段」、「スロープ」など、アイテムの活用で実現できます。
階段だけでなく、ソファやベッドなどの段差でも利用することができ、愛犬の足への負担を軽減することが可能です。
愛犬が階段を降りられない原因を特定して、適切な対策を講じよう!
愛犬が階段を降りられない原因は、精神的なものから身体の異常まで様々です。
また、子犬の場合ではただ単純に「階段を降りることが怖い」といった恐怖心があるだけで、現状に異常がある可能性は低いでしょう。
その原因によって、家庭内で飼い主さんが対策できることもあれば、獣医師さんに頼らざる得ないケースもあります。
まずは愛犬をしっかり観察してあげることが重要です。
その際、身体に異変が見られた場合には早急にかかりつけ医に相談しましょう。
病の中には早期発見できなければ、不自由な体になってしまうものもあります。
大切な家族である一員である愛犬が末長く健康的に過ごせるように、きちんと対策を行いましょう!
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