老犬が震えるのはなぜ?原因・病気・おうちでできるケアまでやさしく解説

目次
年齢を重ねた愛犬が小刻みに震えている姿を見て、不安になったことはありませんか?
とくに、震えが長く続いたり、これまでに見られなかった症状があると、「もしかして体のどこかが悪いのでは……」と心配になりますよね。
老犬の震えの多くは、加齢にともなう体の変化や一時的な反応によるもので、深刻な病気とは限りませが、中には病気や体調不良が原因になっている場合もあるため、注意が必要です。
この記事では、老犬が震えるときに考えられる主な原因や注意すべきサイン、自宅でできるケアについて、わかりやすく解説します。
あわせて、老犬の健康を支え、QOL (生活の質)を高めるサポートグッズもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
老犬が震えるのはなぜ?
老犬が震える原因はさまざまですが、主なものとして、年齢にともなう体の変化や気温・環境の変化に対する反応などがあげられます。
加齢による筋力の低下
年をとると筋肉量が減り、足腰の力が弱くなっていきます。そのため、立ち上がるときや歩き始めのタイミングで、足元が安定せずに震えることがあります。
- 朝起きたとき、いつもより立ち上がるのに時間がかかる
- フローリングの上で足が滑って、踏ん張れない
- トイレの後に、後ろ足に力が入らない
こうした様子が見られたら、筋力の低下や関節の不安定さが原因かもしれません。床に滑り止めマットを敷いたり、寝床を立ち上がりやすい場所に移動したりして、愛犬の足腰に負担の少ない環境を整えてあげましょう。
体温調節が苦手になる
シニア犬は若いころよりも体温調節が難しくなり、寒さに敏感になります。朝晩の気温差が大きい季節や冷房の効いた室内などで、体が冷えて震えることがあります。
- フローリングの冷たい床で寝ている時
- 気温が低い日の散歩中、立ち止まって
- お風呂のあとや雨の散歩のあとなど
こうした場合は、毛布やベッドを活用して保温する、あたたかい犬服を着せて冷えを防ぐなどの対策が有効です。とくに朝晩の冷え込みが強い時期には、愛犬がくつろぐ場所の温度や風の当たり方にも気を配ってあげましょう。
不安やストレスがある
年齢を重ねると、犬も少しずつ心の変化が現れるようになります。視力や聴力の低下によって周囲の様子がつかみにくくなり、今まで平気だったことにも不安や戸惑いを感じやすくなり、その影響で緊張したり、不安を感じたときに震えることがあります。
- 掃除機をかけると、落ち着かない様子で震える
- ペットカメラで確認すると、お留守番中に震えている
- 来客など知らない人が家に入ってきたときに震える
- 夜間や暗い部屋で、何かを探すように歩きながら震える
こうした震えは、環境の変化や音・視覚的な刺激に敏感になっているサインかもしれません。
このようなときは、怖がっているものに近づけたりするのは避け、静かで安心できる場所を用意してあげましょう。飼い主さんが寄り添って、声をかけたりやさしく撫でたりして気持ちを落ち着かせてあげるのも、安心感につながります。
興奮や緊張による震え
犬はうれしいときや緊張したときにも、一時的に体が震えることがあります。これはストレスというよりも、気持ちが高ぶったときに出る自然な反応です。このような震えは、感受性の高い犬や、環境の変化に対して繊細な犬によく見られます。
- 家族が帰ってきたとき
- 初めての場所に行ったとき
- おもちゃ遊びやごはんを待つ時間
こうした震えは、しばらくすると自然におさまることが多く心配はいりません。ただし、頻繁に起こる・落ち着くまでに時間がかかる・震えとともに他の不調が見られるような場合は、ストレスが蓄積している可能性があります。
持病や体調不良のサイン
震えの中には、体のどこかに痛みや不快感があるサインとして現れているものもあります。
とくにシニア犬は、関節炎や内臓の不調、神経系のトラブルなど、年齢とともにさまざまな不調が起こりやすくなります。
- じっと動かず震えていて、触ろうとすると嫌がる
- 体を丸めてうずくまるような姿勢で、震えながら動かない
- 食欲が落ちていて、声をかけても反応が鈍い
- 歩き方がおかしく、足を引きずったり、よろけたりしている
こうした震えは、明らかに何らかの痛みや不快感があるサインの可能性があります。特定の場所を触ったときだけ震えたり、いつもより呼吸が早い・浅いといった症状がある場合も、見逃さないようにしましょう。
愛犬の様子や表情が少しでも「いつもと違う」と感じたら、早めにかかりつけの獣医師さんに相談してください。
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受診が必要な震えのサインとは?
震えの多くは一時的なもので、様子を見ていれば自然におさまることも少なくありません。けれども中には、病気や体調不良が原因で起きている震えもあります。
とくにシニア期に入った犬は、体の変化に気づきにくかったり、痛みや不調を我慢してしまうこともあるため、震えが「体からのサイン」として現れることがあるので、気をつけてあげましょう。
では、どのような震えが「注意すべきサイン」なのでしょうか?ここでは、病院を受診したほうがよいケースと、その見極め方をご紹介します。
動きたがらない・触るのを嫌がる
普段は撫でられるのが好きな子が、触れようとした瞬間に身を引いたり、うなるような仕草を見せることはありませんか?また、じっと動かずに震えているときは、体のどこかに痛みや不快感がある可能性も考えられます。
- 撫でようとすると、いつもと違う反応で避けようとする
- 声かけにも反応せず、じっとして動かない
- 大好きなおやつに興味を示さない
- トイレや食事のために立ち上がるのをためらっている
このような様子が見られた場合は、関節や筋肉、内臓に何らかの異常があるサインかもしれません。無理に触ったり動かそうとせず、落ち着いた状態で体調を観察し、早めに動物病院を受診しましょう。
落ち着いた状態でも震えが続く
刺激がない静かな時間に震えが止まらないときは、身体のどこかに不調があるサインかもしれません。興奮や緊張が原因の一時的な震えとは異なり、長く続く震えや、理由が見当たらない震えは注意が必要です。
- ソファやベッドなど、リラックスできる場所にいるのに小刻みに震えている
- 抱っこしても、なかなか震えが止まらない
- 眠っていたのに、突然ブルブルと震えて目を覚ます
体の痛みや神経系のトラブルなど、見た目ではわからない不調が隠れている可能性もあります。獣医師さんに相談する際は、震えている様子を動画に記録しておくと、より正確な診断に役立ちます。
食欲や元気が明らかに落ちている
震えと同時に、食欲や元気の低下が見られるときは、何らかの病気や体調不良が隠れている可能性があります。
- ごはんやおやつにまったく反応しない
- 名前を呼んでも反応が鈍く、ぼんやりしている
- 散歩に誘っても興味を示さず、動こうとしない
こうした状態が1日〜2日続くようであれば、念のため動物病院を受診しましょう。とくにシニア期になると、ちょっとした体調の変化が回復の遅れにつながることもあるため、早めの対応が大切です。
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呼吸が荒い・苦しそうにしている
震えと同時に呼吸が普段より荒くなっている・苦しそうに見えるときは、内臓や心臓の不調、呼吸器系の異常が関係している可能性があります。
- 口を開けて、浅く速い呼吸をしている
- 横になることができず、座ったまま震えている
- 呼吸に合わせて胸が大きく上下している
これらは、呼吸がしづらい状態になっているサインです。心臓病や肺の病気など、早急な処置が必要となるケースもあるため、迷わず動物病院へ連絡しましょう。
歩き方がいつもと違う・足を引きずる
震えとともに歩き方に違和感がある場合は、関節や神経にトラブルが起きているサインかもしれません。
- 後ろ足や前足だけが小刻みに震えている
- 足を地面につけずに引きずって歩いている
- ふらつきやよろけがあり、歩くのをためらっている
無理に動かそうとすると痛みが悪化する可能性もあるため、早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。関節や神経の異常は、早期に対応することで、その後の生活の質を大きく保つことができます。
嘔吐・下痢・発熱など、ほかの症状がある
震えとあわせて下痢や嘔吐、発熱などの症状が見られるときは、感染症や内臓の異常、中毒などが関係している可能性があります。
- 嘔吐・下痢の症状がある
- 体が熱く、耳や背中を触ると熱を感じる
- 表情に力がない
感染症や内臓の異常、中毒などが関係している可能性があります。老犬は免疫力が下がっていることも多く、症状が急速に悪化するケースもあるため、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。
飼い主さんができるケアと対策
室温や寝床の工夫で冷えを防ぐ
シニア犬は寒さに敏感です。冷たい床で寝ないようにマットを敷いたり、夜は毛布や湯たんぽであたためるなど、冷えない環境づくりが大切です。
エアコンの風が直接当たらないように寝床を移すのも効果的。あたたかい犬服を活用するのもよいでしょう。
安心できる空間をつくる
年齢とともに不安を感じやすくなるので、静かで落ち着ける場所を用意してあげましょう。ベッドの位置を変えたり、音に敏感な子にはやさしい音楽や遮音カーテンもおすすめです。
日々のふれ合いを増やす
抱っこしたり撫でたり、話しかけたりなどのふれ合いは、愛犬に安心感を与えるだけでなく、わずかな違和感にも気づきやすくなります。
足腰への負担を減らす工夫
滑りやすいフローリングにはマットを敷き、ベッドやソファの昇り降りにはステップを使うなど、移動のしやすさをサポートしてあげましょう。
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老犬の震えと上手につき合っていくために
震えは、年齢を重ねた愛犬からの「ちいさなサイン」かもしれません。一見すると元気そうに見えても、体や心に不安を抱えていることもあります。
「なんとなく、いつもと違うな」と感じたときが、見直しやケアをはじめるチャンスです。できることから少しずつ、愛犬のペースに寄り添いながら穏やかにサポートしていきましょう。
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