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犬のシニア期は、小・中型犬なら7〜10歳頃、大型犬なら5〜8歳頃からと言われています。とはいえ、老化のスピードには個体差があり、愛犬の老化は年齢だけではわかりません。

  • 7歳になったから、うちの子はもうシニアなの?
  • シニア向けの食事や生活に切り替えた方がいいの?
  • これまで通りのケアはNG?
  • どのタイミングで切り替えたらいい?
  • 切り替え方がよくわからない

この記事では、飼い主さんのそんな疑問に答えながら、シニア向けの生活に切り替えるタイミングや、愛犬の状態に合わせた見直し方を解説します。愛犬のシニアライフを快適にするおすすめの商品もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

老化サインと見直しのタイミング

人間もそうですが、犬もある日突然に歳をとるわけではありません。「以前より歩くのがゆっくりになった」「食べるのに時間がかかるようになった」など、毎日の生活のなかで少しずつ変化していきます。

そのため、シニアと呼ばれる年齢になったからといって、一気に食事内容や回数を変えたり、散歩の距離や時間を短くしたりする必要はありません。
まだまだ元気なうちに散歩時間を短縮してしまうと、筋力や体力が落ちたりストレス発散の機会が減ってしまったりといったデメリットがあります。

愛犬の老化のサインは、これまでとの違いに気づくことからはじまります。だからこそ、毎日の様子をよく観察してあげましょう。

散歩での老化サイン

犬も年齢とともに、筋力や関節の状態、体力などが変化していきます。これにより、今までと同じコースや時間の散歩でも、愛犬にとっては負担に感じることも。

以下のような変化が見られたら、老化サインのひとつかもしれません。

  • 歩くスピードが遅くなってきた
  • 散歩中に立ち止まることが増えた
  • 以前より散歩に行きたがらなくなった
  • 坂道や段差を嫌がるようになった
  • 途中で座ったり、帰りたがったりするようになった
  • 散歩のあとに疲れた様子が長く続くようになった

とはいえ、人間も「今日は散歩に行く気分じゃないな」「昨日たくさん遊んだから、疲れたな」という場合もありますよね。愛犬もそれは同じ。だからこそ、変化に気づいたら、その行動が1日だけなのか、継続的に見られるのかを観察しましょう。

また、歩き方の変化や散歩を嫌がる場合、関節などの痛みや病気が原因となっている可能性もあります。急に歩かなくなったり、足を引きずるなどの変化が見られたりする場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

散歩の回数と時間

シニアになったからといって、必ずしも散歩の回数や時間を減らす必要はありません。これまでと変わらず元気に歩けているのであれば、愛犬の様子を見ながら今まで通りの散歩を続けてあげましょう。

一方、長時間歩くと疲れるようになってきた場合は、1回の散歩時間を短くして、回数を増やす方法があります。たとえば、これまで朝夕30分ずつ歩いていたのであれば、1回15〜20分程度にして、体調が良ければ短い散歩を追加するなど、その子が無理なく歩けるように調整してあげるとよいでしょう。

このうように、1日のトータルで体を動かす時間を確保することで、筋力や体力の維持にもつながります。

とはいえ、飼い主さんの生活パターンによっては、昼間は仕事で回数を増やすのが難しい場合もあると思います。その場合は、散歩の途中で休憩をとりながら歩いたり、短くした分を室内での遊びで補ったりしてあげましょう。

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散歩コースの工夫

いつもの散歩コースに急な坂道や階段が多い場合は、平坦な道を中心としたコースに変更するなど、愛犬への負担を減らしてあげましょう。ただし、平坦な道ばかりを歩く必要はありません。無理のない範囲で緩やかな坂道や多少の起伏がある道を歩くことは、筋力維持にもつながります。

また、シニア期には視力や聴力が低下することも。散歩中に立ち止まることが増えた場合も、疲れているだけではなく、周囲の状況を把握できなくて不安なのかもしれません。障害物が多い場所や、人の往来が激しい場所は避け、歩き慣れた安全なコースを選ぶと安心です。

愛犬の歩き方や疲れ具合に合わせて「今日はここまで」と途中で引き返せるよう、距離の異なる散歩コースをいくつか用意しておくのもおすすめです。

散歩は運動だけが目的ではありません。愛犬のペースでゆっくり匂いを嗅ぐ時間をつくるなど、散歩を楽しめる工夫を取り入れてあげましょう。

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時間帯の配慮

シニア期になると、体温を調節する機能が低下し、若い頃よりも暑さや寒さの影響を受けやすくなることがあります。以前は問題なく歩けていた時間帯でも、暑そうにしたり、寒さで震えるなどの様子が見られたら、散歩するタイミングを見直してみましょう。

また、同じ季節や時間帯でも、天候やその日の体調によって愛犬の負担は変わります。いつもより元気がない、歩くペースが遅いなどの様子が見られた日は、散歩時間を短くしたり無理をせず休んだりすることも大切です。

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食事での老化サイン

犬も年齢を重ねると、活動量や代謝だけでなく、噛む力や飲み込む力、食欲などにも変化が現れることがあります。そのため、これまでと同じ食事内容や量、与え方が、その子に合わなくなってくることもあるでしょう。

次のような様子が見られたら、食事の内容や与え方を見直すタイミングかもしれません。

  • 一度に食べる量が減ってきた
  • 食事量は同じなのに体重が増えた・減った
  • 食べるのに時間がかかるようになった
  • 硬いものを食べにくそうにするようになった
  • 食べこぼしが増えた

ただし、こうした変化がすべて老化によるものとは限りません。食欲の低下や体重の増減、食べにくそうな様子などは、病気が原因となっていることもあります。急に食べなくなった、体重が大きく変化したなど、気になる変化が見られた場合は、早めに動物病院で相談しましょう。

食事の回数

シニアになったからといって、必ずしも食事の回数を増やす必要はありません。これまで通り1日2回の食事でしっかり食べられているのであれば、その回数を続けてよいでしょう。

一方、一度に食べられる量が減ってきた場合は、1日の食事量を大きく変えず、3〜4回に分けて与え、1回に食べる量を少なくしてあげます。

また、空腹時間が長くなることで夜間や早朝に胃液などを吐く場合は、食事の間隔を調整したり、寝る前に少量のおやつを与えたりするのもおすすめです。

ただし、嘔吐を繰り返す場合は、空腹以外の原因も考えられます。食事の回数を変えるだけで対処せず、動物病院を受診しましょう。

形状と柔らかさ

今まで通り問題なく食べられているのであれば、無理に柔らかい食事に変える必要はありません。フードを変えていないのに食べにくそうにしている、噛むのに時間がかかる、口からこぼすことが増えたなどの変化が見られたら、食事の形状や硬さを見直してみましょう。

ドライフードならぬるま湯やスープでふやかす、粒を小さくする、ウェットフードを取り入れるなど、愛犬の状態に合わせて食べやすい形に調整する方法があります。

また、食べるときに首を下げる姿勢がつらそうな場合は、食器台などを使って、無理なく食べられる高さに調整してあげましょう。

食べにくそうな様子をみせる時には、歯周病や歯の痛みなど、口腔内のトラブルが隠れていることもあります。片側だけで噛む、フードを口に入れても落とす、口元を触られるのを嫌がる、口臭が急に強くなったなどの変化が見られた場合は、動物病院で口の中を診てもらってください。

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トッピング

以前より食欲が落ちたり、食事への反応が鈍くなったりした場合は、いつものフードにトッピングを加えてみましょう。

犬が食べられる肉や魚、野菜などを少量加えたり、味付けをしていない温かいスープをかけたりすることで、香りが立ち、食べるきっかけになることも多くあります。

ただし、トッピングを加えた分だけ摂取カロリーも増えます。トッピングはあくまでも食事の一部として、全体の量や栄養バランスを考えながら取り入れましょう。

なお、持病があり療法食を食べている場合は、自己判断でトッピングを加えず、獣医師に相談しましょう。

シニアの生活に切り替える時の注意点

愛犬に老化のサインが見られると心配になり、「散歩を減らしたほうがいい?」「食事量も少なくしたほうがいい?」と考えることもあるでしょう。

しかし、シニア期への切り替えは、単純にこれまでの生活から「減らす」ことではありません。できなくなったことや負担になっていることを見極めながら、その子が今まで通りできることは、なるべく続けられるように調整していくことが大切です。

運動量を減らしすぎない

シニア期になると寝ている時間が長くなり、日常生活のなかで体を動かす機会が自然と減っていきます。さらに「シニアだから」と散歩を短くしたり、外出を控えたりすると、必要な運動量まで減ってしまう可能性も。

大切なのは、年齢だけを理由に運動を制限するのではなく、愛犬が今できる範囲で体を動かす機会を維持することです。

ただし、歩き方に変化がある場合や、関節や心臓などに持病がある場合は、愛犬に適した運動量や運動方法について獣医師に相談してください。

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一度に大きく変えない

散歩や食事など、複数のことを同時に変えてしまうと、愛犬の負担になるだけでなく、どの変更がその子に合っているのか判断しにくくなることもあります。これまでと変える時には、一つずつ見直し、その後の様子を確認しながら見直していきましょう。

また、シニア期には日によって体調や体力に差が出ることもあります。「昨日はできたから今日も同じように」と考えず、その日の愛犬の様子に合わせて調整しましょう。

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老化と決めつけず、気になる変化は動物病院へ

一見すると老化による変化に思えても、病気や痛みなどが隠れていることがあります。急に元気や食欲がなくなった、短期間で体重が増減した、歩き方が変わった、嘔吐や下痢が続くなど、これまでとは明らかに違う様子が見られた場合は注意が必要です。

「年齢のせいだろう」と自己判断せず、気になる状態が続く場合は、かかりつけの動物病院に相談しましょう。

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まとめ

シニア期のケアで大切なのは、年齢だけを基準に生活を変えるのではなく、愛犬に現れる変化に気づくことです。毎日の散歩やごはんは、愛犬の変化に気づきやすい時間でもあります。「いつもと少し違うかも」という小さなサインを見逃さず、これからも愛犬らしく過ごせるように、日々のケアに活かしてくださいね。

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犬のシニア期は三段階|老化サインと段階ごとの症状・対策を解説

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村田 幸音愛玩動物救命士・ペット災害危機管理士・犬の管理栄養士。犬・猫・うさぎ・ハムスター・亀・熱帯魚・インコ・ヒヨコを家族に育ち、現在は柴犬と暮らす愛犬家。趣味は犬連れ旅行と犬連れごはん。三度の飯と犬が好き。

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