気をつけて!犬に危険な花と野草・散歩コースにある危険な春の植物を写真付きで解説
目次
公園や花壇などで色とりどりの花を楽しめるこの季節。春の散歩は目や香りでも楽しめて、楽しい時間ですよね。
けれども、美しい春の植物も種類によっては犬の健康に大きな影響の出るものがあります。
飼い主さんに知識があれば防げる事故のため、しっかり知識をつけて愛犬の健康と命を守ってあげましょう。
最悪の場合は死亡する例も・危険な植物から愛犬を守る方法
危険な植物を把握して散歩コースを組む
人間にとって楽しく癒される春の植物も、犬にとっては最悪の場合は死に至る可能性がある危険なものもあります。
だからといって「近づいちゃダメ」「ニオイを嗅いじゃダメ」となんでも禁止ばかりでは、散歩も味気ないものになってしまいますよね。
飼い主さんが「どの植物が危険なのか」を把握して、散歩コースを組んであげると安心です。
どうしても避けられないコース上に危険な植物がある場合には、飼い主さんの足側につけて歩くなど工夫して危険を回避するようにしましょう。
危険から守るためのしつけをする
危険な植物を誤飲しないためにも、拾い食いをさせないように「まて」「ストップ」「オフ(くわえたものを離す)」などのしつけをしておきましょう。
誤飲だけでなく、交通事故や危険な場所への立ち入りなど、愛犬を守るためにも大切なしつけです。
これらのしつけは、散歩中のゲームに取り入れるのもオススメです。
愛犬に触って欲しくない植物があってコースを変える時に「おいで」をしたり、わざと植物の反対側にまわってオヤツを「まて」してからあげてみたりして、楽しみながらトレーニングして危険を回避しましょう。
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散歩中は愛犬から目を離さない
当然ですが、散歩中は愛犬から目を離さないようにしましょう。
ついスマートフォンに夢中になっている間に、愛犬が危険な植物を誤飲してしまったら、いくら後悔しても時間を戻すことはできません。
公園や花壇などお散歩コースで注意したい春の花
よく見かける馴染み深い花も、実は犬にとっては危険なものが数多くあります。飼い主さんが注意できるように、危険な種類を覚えておきましょう。
チューリップ
⚫︎時期
3月下旬から5月上旬(品種によって期間が異なる)
⚫︎危険な部位
植物全体とくに球根は毒性が強いので注意)
⚫︎症状
嘔吐・下痢・大量のよだれ・血便・元気消失・皮膚炎・けいれん発作・呼吸困難・腎不全を発症すると死亡率が高くなるため要注意
⚫︎気をつける場所
春になると、公園の花壇やガーデニングなどで見かける機会が増える多いチューリップ。
とても綺麗ですが犬には注意が必要な植物です。
とくに球根の毒性は極めて高く大変危険なので、自宅の庭でチューリップを栽培している方は掘り起こして遊んで誤飲したりしないように気をつけてください。
チューリップ以外にも、ユリ科の植物はすべて犬が中毒を引き起こす可能性が高いため要注意です。
ヒヤシンス
⚫︎時期
3月から4月
⚫︎危険な部位
植物全体とくに球根は毒性が強いので注意)
⚫︎症状
嘔吐・下痢・胃腸炎・腎障害・皮膚炎
⚫︎気をつける場所
公園や花壇などの他、鉢植えなどで自宅で栽培していることも多い植物です。
球根の毒性が極めて強いため、遊んで掘り起こしして誤飲しないように注意してください。
植物全体も毒性があり、花粉をなめただけでも症状がでることもあります。
スズラン
⚫︎時期
4月から6月
⚫︎危険な部位
植物全体(とくに球根は毒性が強いので注意)
⚫︎症状
嘔吐・下痢・腹痛・運動失調・めまい・多尿・頻尿・四肢の脱力・心拍数低下・不整脈・けいれん・最悪の場合は心臓麻痺などの可能性も
⚫︎気をつける場所
観賞用として人気の花ですが、毒性が強く花瓶に入っている水を飲むだけでも中毒症状がでるといわれています。
そのため、スズランそのものを口にしなくても、重篤な中毒症状を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
致死量も犬の体重1kgあたり0.3mとかなり少ないため、接触させないようにしてください。
また、切花を自宅で花瓶やコップなどで楽しむ場合には、絶対に犬の届かない場所や別の部屋に置いてください。
スミレ
⚫︎時期
4月から5月
⚫︎危険な部位
種子・根茎
⚫︎症状
嘔吐・悪心・腹痛・神経麻痺・心臓麻痺
⚫︎気をつける場所
公園や花壇の他、空き地や道端などにも自生しているので気をつけてください。
アネモネ
⚫︎時期
4月から5月
⚫︎危険な部位
植物全体
⚫︎症状
不整脈・心臓障害
⚫︎気をつける場所
ガーデニングなどで見かける他、道端や空き地などにも自生しています。キンポウゲ科の植物は全体的に毒性が強いため要注意です。
ツツジ
⚫︎時期
4月から5月
⚫︎危険な部位
植物全体
⚫︎症状
大量のよだれ・嘔吐・下痢・筋力低下・視力障害・けいれん・昏睡・最悪の場合は死亡する例もあり
⚫︎気をつける場所
公園や花壇などの他、道端や公共施設などの植え込みなど、散歩コースでも見かける機会が多い植物です。
葉っぱや花を誤飲しないように気をつけてください。
アザレア
⚫︎時期
4から5月
⚫︎危険な部位
植物全体
⚫︎症状
大量のよだれ・嘔吐・胃腸炎・元気消失・涙を流す・重症になると昏睡・けいれん・死亡した例もあり
⚫︎気をつける場所
西洋ツツジとも呼ばれるアザレアは、公園や花壇、生垣や街中の植え込みなどの他、自生していることもある植物です。
散歩で見かける確率が高いので注意しましょう。
シャクナゲ
⚫︎時期
4月下旬から5月中旬
⚫︎危険な部位
植物全体・とくに葉は毒性が強い
⚫︎症状
よだれ・嘔吐・胃腸炎・流涙・呼吸困難・重症化すると昏睡・けいれん・使用の例もあり
⚫︎気をつける場所
公園や花壇などに植えられている他、自宅で鉢植えで栽培していることもあります。散歩でも見かけることも多い植物なので気をつけてください。
道路脇や河川敷。野原などで注意する春の野草
ウマノアシガタ
⚫︎時期
4月から6月
⚫︎危険な部位
植物全体
⚫︎症状
口腔内や消化器の腫れや炎症・嘔吐・下痢・血便・元気消失・幻覚による異常行動・瞳孔散大・最悪の場合は死亡する例もあり
⚫︎気をつける場所
名前を聞いたことがない飼い主さんも多いかもしれませんが、道路脇などで自生しているため身近な植物です。
小さな黄色い花で30cmから60cmほどの大きさでキンポウゲとも呼ばれています。
葉や茎を折ると生じる皮膚や粘膜に刺激性の強いプロトアネモンは、皮膚につくとかぶれや腫れなどの炎症を引き起こします。
また、体についてしまったものを舐めても危険なので、直接誤飲しなくても安心できません。
ワラビ
⚫︎時期
4月中旬から6月
⚫︎危険な部位
植物全体(生のまま食べると危険)
⚫︎症状
貧血・不整脈・血尿・運送失調・骨髄機能障害・最悪の場合は急性中毒で死亡する可能性も
⚫︎気をつける場所
山菜だから街中の散歩では関係ないと思う飼い主さんもいるかもしれませんが、実は道路脇や空き地、雑木林などで自生していることもあります。
イラクサ
⚫︎時期
どの季節も注意が必要(とくに春〜秋に誤飲が多い)
⚫︎危険な部位
葉・茎の刺毛
⚫︎症状
口内炎症・大量のよだれ・皮膚炎・筋力低下・ふるえ・後肢不全麻痺・けいれん・呼吸困難
⚫︎気をつける場所
1年中、自生している野草です。空き地や道路など、どこにでも生えているので散歩の際は気をつけてください。
除草剤・防虫剤も注意!
春になると、犬が散歩する道端や公園の草がグングンと伸びてきます。
それに伴い、害虫も多く発生するため、除草剤や防虫際などで対策する場所も多くあります。
どちらも強い毒性がありため、犬が口にしないように気をつける必要があります。
散歩コースに除草剤や防虫剤を使用したことを知らせる貼り紙や看板がないか確認するようにしましょう。
告知がない場合もあるため、公共のHPで確認したり飼い主さん同士で情報交換をしたりするとよいでしょう。
一気に雑草が枯れたり刈られたりした場所は念の為散歩コースから外すと安心ですね。
自宅でガーデニングをしている飼い主さんは、犬に有害な成分が使われていないかをチェックするのも忘れずに!
もし愛犬が危険な植物を食べてしまったら
有毒成分によっては、すぐに症状が現れるものもあれば数時間たってから症状が出るものもあります。
「食べちゃったけど元気そうだし、大丈夫だろう」と自己判断するのは大変危険です。
症状として多いのが、嘔吐・下痢・食欲不振・けいれん・皮膚炎などですが、それ以外にも普段と様子が違うと感じたら速やかに動物病院を受診してください。
中毒症状は時間が経ち悪化すると命に関わることもあります。できるだけ早めに受診することが、愛犬の健康と命を守れるかどうかの鍵となります。
もしも愛犬が危険な植物を舐めたり食べてしまったりした時は、すぐに動物病院を受診してください。
また、食べた様子がない時でも、体についた毒性のある花粉などを舐めてしまっている場合もあります。
危険な植物のあるコースを散歩した後にいつもと違う様子がある場合にも、できるだけ早く獣医師さんに相談することが大切です。
危険な植物に気をつけて安全で楽しいお散歩を!
まだ気温も上がりきらず快適な春、お散歩の時間も長くゆっくりと歩けるのが嬉しいですね。
犬にとって危険な植物はありますが、必要以上に神経質にならず正しい知識と愛犬を守るしつけで、安心安全なお散歩を楽しみましょう。
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